「七笑」の看板を探せ! 長野県の全域に設置されているって本当なの!? その2

【長野県南部】木祖村・国道19号線沿いの七笑

現在の“木曽路”である、国道19号線沿いに立つ七笑

記事はこれよりしばらく、木曽地域の七笑看板を北から南へと向かって紹介していく。木曽地域を通る中山道は“木曽路”とも呼ばれ、かつて11の宿場が存在した。木曽地域は七笑のホームタウンであるため看板の数はとても多い。

長野県木曽郡木祖村の国道19号線沿いに立つ七笑は、木曽路の藪原宿と宮ノ越宿のほぼ中間に立つ。付近の交通量は5,614台だ。

  • 木祖村・国道19号線沿いの「七笑」
    長野県木曽郡木祖村菅
    看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
    キャッチ:木曽の銘酒
    七笑いのルビ:なゝわらい

【長野県南部】大滝村・御岳湖へと続く道沿いの七笑

御岳湖へと続く道沿いに立つ七笑。うしろに見えるのは御岳百草丸の工場

中山道・木曽路のルートは、現在の交通網においては国道19号線とJR中央本線(中央西線)とほぼ重なる。木曽川とともに谷地である“木曽谷”を縫うように続くが、王滝川との合流地点からは“木曽のシンボル”ともいえる御嶽山へと向かう道が分岐する。

御嶽山方面へ進み、御嶽神社を過ぎて御岳湖へと続く長野県道256号線で七笑看板を見つけた。付近の交通量は1,452台にすぎないが、木曽地域の景勝地でもあり地域を代表する胃腸薬「百草丸」の産地にはやはり、木曽の酒である七笑の看板がよく似合う。

御岳湖は関西電力「牧尾ダム」のダム湖だ

  • 大滝村・御岳湖へと続く道沿いの「七笑」
    長野県木曽郡王滝村此島
    看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
    キャッチ:木曽の銘酒
    七笑いのルビ:ななわらい

【長野県南部】上松町・国道19号線沿いの七笑

太陽の光を受けて輝く七笑

木曽路はまだまだ続く。上松宿と須原宿のほぼ中間、国道19号線沿いに立つ七笑看板を見つけた。この付近の交通量は8,517台。長野県木曽郡上松町には中山道・木曽路きっての難所「木曽の桟」の遺構が残る。

「木曽の桟」は中山道の絶叫ポイント!?長野県上松町の「桟温泉旅館」
  • 上松町・国道19号線沿いの「七笑」
    長野県木曽郡上松町倉本
    看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
    キャッチ:木曽の銘酒
    七笑いのルビ:ななわらい

【長野県南部】大桑村・国道19号線沿いの七笑

木曽路=国道19号線の景観に溶け込む七笑

さらに木曽路を南下していく。野尻宿の南側、長野県木曽郡大桑村を通過する国道19号線沿いに七笑看板を見つけた。付近の交通量は8,517台だ。大桑村の妙覚寺には、木曽の地に“隠れキリシタン”が存在していたことを示す「マリア観音」が祀られている。

木曽谷に“隠れキリシタン”がいたの!?長野県大桑村・妙覚寺の「マリア観音」
  • 大桑村・国道19号線沿いの「七笑」
    長野県木曽郡大桑村野尻
    看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
    キャッチ:木曽の銘酒
    七笑いのルビ:なゝわらい

【長野県南部】馬籠峠を越えるおんたけ交通の七笑

馬籠峠に向かって走るバスにも七笑看板が!

国道19号線を長野県木曽郡南木曽町まで南下すると、中山道・木曽路のルートは、木曽川沿いを離れる。国道256号線に沿って妻籠宿を抜け、馬籠宿へと至る峠道となるのだ。この2つ宿場を繋ぐ古道は、外国人観光客に大人気のハイキングコースとなっている。

偶然にも、馬籠峠へと向かう長野県・岐阜県道7号線(2県をまたぐ県道だ)で、おんたけ交通のバスを発見。その背後には・・・おお! 七笑だ! でも、この記事でのコレクションの条件に当てはまるのか!? と、一瞬考えたがとにかく激写した。

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馬籠峠を越えるとそこは岐阜県中津川市。しかし、かつてそこは・・・

現在の馬籠峠は、長野県木曽郡南木曽町と岐阜県中津川市の県境となっているが、峠を超えた地域=馬籠宿はかつて長野県木曽郡山口村だった。2005(平成17)年のいわゆる“平成の大合併”で岐阜県中津川市と越県合併したのだ。

付近の交通量は427台。現在では県境が設定されたこの峠を超えて、岐阜県中津川市の馬籠宿まで木曽路は続く。2つの県をまたぎ七笑看板を取り付けたバスが往来する姿は味わい深い。

  • 馬籠峠を越えるおんたけ交通の「七笑」
    長野県木曽郡南木曽町吾妻峠
    看板の特徴:盃のデザイン、バス看板
    キャッチ:木曽の銘酒
    七笑いのルビ:なゝわらい

 

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