先日、お問い合わせのメールを頂いた。
本サイト『山側』に掲載した写真を、自社製品のパッケージに使わせて欲しいという依頼だ。その写真とは、長野県飯山市の冬の風物詩「かまくら」の写真。
長野県飯山市の「かまくらの里」には“雪”を観光資源として捉える先見の明があった連絡をくださったのは、岐阜県中津川市に本社がある野菜メーカー「株式会社サラダコスモ」の岩渕和彦(いわぶち・かずひこ)さんだ。
メールには企画書が添付されており、そのタイトルには「もやしで長野県の復興支援」と書かれていた。もやしで復興支援!? いったいどういうこと?
簡単に説明すると、サラダコスモが生産する“もやし”のパッケージを利用して、長野県を紹介するという企画だ。これは、長野県に甚大な被害をもたらした「令和元年台風第19号」の復興支援に繋げたいという思いからだ。
具体的には、中京地区、関東地区を中心に毎日約6,000パック出荷されている製品「信州根取りもやし」に、長野県各所の写真を掲載して、観光振興に繋げるという。
おお! 嬉しい! すぐに「写真はご自由にお使いください」と返信したところ、しばらくして製品が完成したとの連絡を頂いたというわけだ。また、もし希望があればやしを生産するようすも取材可能だという。
というわけで、なぜこのような取り組みを行うのか? そして、知っているようでよく知らない“もやし”とはいったいどのような野菜なのか? と、いろいろと気になったので、サラダコスモ・信州工場にお伺いすることにした。