あなたはこの看板を見たことがあるだろうか?
長野県内を移動していると、あちらこちらで見かけるこの真っ赤でド派手な看板は、長野県木曽郡木曽町にある酒蔵「七笑酒造」の看板だ。
あまりにも頻繁に目にする七笑の看板をコレクションしよう! と決意したのは、以前の記事でお伝えしたとおりだ。
「七笑」の看板を探せ!長野県の全域に設置されているって本当なの!?コレクションといっても、もちろん実物の看板を集めるわけではなく(当然だ)、看板を見つけたら写真に撮り、その場所を記録していくというルールである。
今回、さらに14の看板(そのうちの2つはちょっと特別)を新規にコレクションしたので「その2」として記事を作成した。銘柄の名称通りご笑納頂けると幸いだ。
なお、記事中に記載した“交通量”は、国土交通省などが調査した2015(平成27)年の「一般交通量調査」の「昼間12時間の自動車の交通量」を参照している。
【長野県中部】レアな巨大看板!松本駅前・ビルの屋上の七笑
この看板が設置されているビルが建つのは、長野県松本市の松本駅・お城口からまっすぐに「あがたの森公園」まで伸びる、あがたの森通り(国道143号線)沿いだ。この看板はこれまでゲットしてきた看板とかなり趣が異なる。看板が巨大であり立体構造なのだ。
“モノづくりの祭典”に全国の作家が集結!長野県松本市の「クラフトフェアまつもと」付近の交通量は7,945台と市街地としてはそれほど多くない。しかし、松本駅の利用者(2017<平成29>年度の1日平均の利用者数16,597人)や、繁華街を歩く人々にも訴求できることを考えると、その宣伝効果は絶大だろう。
松本市の正面玄関ともいえる、ひときわ目立つこの場所に立つ巨大看板は、数ある七笑看板の中でも特別の風格を漂わせている。
- 松本駅前・ビルの屋上の「七笑」
長野県松本市中央1-3-16
看板の特徴:盃のデザイン、巨大看板
キャッチ:うまい酒
七笑いのルビ:ななわらい
【長野県中部】松本空港にほど近い松本市・南和田交差点の「七笑」
長野県松本市と塩尻市をまたいで立地する、松本空港の北側を通る県道48号線と、県道291号線が交わる南和田交差点にある七笑。ちなみに松本空港に隣接するフットボール専用スタジアム「サンプロ アルウィン」は、Jリーグの松本山雅FCのホームとしても親しまれている。
南和田交差点を通過する、県道48号線の交通量は13,835台、県道291号線は9,787台であり、県道としては県内有数の交通量だ。
また、この道路は松本市街地を通る国道19号線の渋滞を避けるために、安曇野方面と塩尻方面を結ぶ抜け道としても利用されている。松本空港や付近の施設の利用者も多いことをあわせて考えると、この地に七笑看板が設置されたのもうなずけるというものだ。
- 松本市・南和田交差点の「七笑」
長野県松本市和田
看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県中部】蓼科町・国道142号線沿いに立つ七笑
長野県北佐久郡軽井沢町と諏訪郡下諏訪町を結ぶ、国道142号線(※他の国道との重複区間あり)は、全線にわたって江戸時代の五街道の一つ中山道のルートをたどる。つまり、ともに中山道の難所であった碓氷峠に隣接した軽井沢宿と、和田峠に隣接した下諏訪宿を結んでいるわけだ。
旧碓氷峠にある「熊野神社・本宮」は長野県と群馬県の県境に鎮座している!?この付近の交通量は9,905台だ。ふと思いを馳せる。この地からいにしえの中山道を下諏訪に向かって進むと、さらにその先には“七笑のホームタウン”でもある木曽へと続くわけだ(記事の後半の展開を示唆)・・・なんとなく歴史ロマンを感じさせる(・・・筆者だけ?)七笑看板ともいえる。
- 蓼科町・国道142号線の「七笑」
長野県北佐久郡立科町茂田井
看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県中部】富士見町・八ヶ岳を望む七笑
中央自動車道の諏訪南インターチェンジから、八ヶ岳方面に向かってまっすぐに伸びる長野県道425号線。長野県富士見町と原村の町村境が複雑に入り組むこの場所に立つ七笑看板は、徳利のデザインだ。
付近の交通量は5,847台で、高速道路とのアクセス道路ということもあり交通量は結構多い。諏訪南インターチェンジからこの道を進むと、八ヶ岳がだんだんとその勇姿を現していく。観光客にも訴求できる七笑看板だといえる。
- 富士見町・八ヶ岳を望む「七笑」
長野県諏訪郡富士見町富士見富原
看板の特徴:徳利のデザイン、縦型看板
キャッチ:木曽の酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県中部】塩尻市・中山道と善光寺街道の分岐点近くに立つ七笑
長野県塩尻市の洗馬は、かつて中山道と善光寺街道(北国西街道)の洗馬宿が置かれた交通の要衝だった。つまり、この地には江戸、京都、善光寺(長野)へと向かう街道の分岐点があったというわけだ・・・そして見つけた看板は、他では見たことのない激レアな七笑だった。
「七笑 なゝわらい」と書かれた盃タイプの赤色の看板と、「木曽の酒」と書かれた黄色の看板に分離している(これを分離型と呼称する)。また、看板を支える支柱も盃の形を表すかのごとく、美しく斜め上部へと突き出している。
七笑看板は国道19号線と長野県道304号線(旧国道19号線)の牧野交差点付近に立つ。交通量はそれぞれ7,250台と3,692台だ。かつての街道の追分=分岐点は、鉄道においてはJR塩尻駅に、高速道路においては岡谷ジャンクションにその役目を譲ったが、いにしえの交通の要衝にレアな看板が設置されているのはちょっと嬉しい。
日本一狭い駅そば店!?JR塩尻駅の「そば処 桔梗」信州の駅そば全店制覇の旅!- 塩尻市・中山道と善光寺街道の分岐点近くに立つ「七笑」
長野県塩尻市牧野
看板の特徴:盃のデザイン、分離型
キャッチ:木曽の酒
七笑いのルビ:なゝわらい