都道府県別で、“温泉数・全国第2位” の温泉天国・長野県! 気軽にふらりと立ち寄れる「日帰り温泉」を中心に紹介する企画『日帰り温泉ナビ』。今回は長野県南佐久郡南相木村の「滝見の湯」をレポート。
いろいろすごい!南相木村
南相木村といえば以前から気になっていることがある・・・それはコレ。
長野県南佐久郡南相木村は、長野県の東南部に位置する群馬県と県境を接する自治体だ。ちなみに、2018(平成30)年時点での人口は953人で、隣の北相木村の人口は761人。
南相木村と北相木村は、民主主義と共産主義めぐるイデオロギーによる対立が元となり分裂した・・・というのは大嘘で、元々は相木村(相木の里)という1つの村(地域)だったそうだ。しかし、室町時代(戦国時代)に南北に分立したといわれている。
南相木村の教育委員会の方のお話によると、2つの村をまたぐ御座山にそれぞれ源流に持つ栗生川流域を南相木、相木川流域を北相木と呼称したことが、そのはじまりとする説があるそうだ。
以来、長きに渡ってそれぞれ単独の村(地域)として存続し、1889(明治22)年の町村制の施行により、それぞれが単独で自治体を形成することになる。
昭和や平成の大合併においても、ほかの自治体と合併することなく、今日までその名を残して存続してきたわけだ。どちらの村も戦国時代から続いていることになるわけで、単純に計算しても400〜550年以上の歴史があることになる・・・すごい。
ちなみに、この2つの村には長野県道2号川上佐久線が通っている。以前、“栄光の長野県道1号線”についての記事を掲載したが、今回は“長野県ナンバー2”の県道を通って目的地に向かうことになった。
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この湖の名前は立岩湖。1年を通じて釣り場として人気が高く、ワカサギの他にもヒメマスや、長野県の特産魚であるシナノユキマスも釣ることができるという。
立岩湖には伝説がある。それはこの場所が、4人ものオリンピック代表選手=菊池姉妹を育てた“天然のスケートリンク”であるということだ。
2018(平成30)年に開催された、平昌冬季オリンピックで金メダルを獲得した次女の菊池彩花(あやか)選手を筆頭に、三女の悠希(ゆうき)選手、四女の萌水(もえみ)選手、五女の純礼(すみれ)選手の姉妹は南相木村出身で、立岩湖の天然リンクでスケートをはじめたそうなのだ。
しかし、人口が1,000人ほどの村に4人ものオリンピアンって・・・単純計算すると村民の250人に1人がオリンピックに参加したことになる。しかも金メダルまで獲っちゃうって(こちらは計算する必要も無いが、村民の1000人に1人の割合)・・・すごい。
そんなことをあれこれ考えていたら、ほどなく南相木温泉「滝見の湯」に到着した。