信州はどうやら温泉天国らしい。
根拠となるのは、環境省が発表している「温泉利用状況」というデータで、2016(平成28)年に発表された“温泉地”の数を都道府県別に集計すると、その上位は以下の通りとなる。
2016(平成28)年「温泉利用状況」
1位 北海道 245カ所2位 長野県 215カ所
3位 新潟県 147カ所
4位 青森県 132カ所
5位 福島県 131カ所
※このデータでの“温泉地”の定義は、一つの温泉に1カ所以上の宿泊施設があること
確かに自治体の“面積”などを考慮しても突出した数だ。そして、実際に長野県内をまわっていると、いたるところで実にさまざまな個性を持った温泉が存在することを実感する。
というわけで、気軽にふらりと立ち寄ることができる「日帰り温泉」を中心に、実際に訪れた温泉について『日帰り温泉ナビ』と題して記録していくことにした。
松代藩の本拠地に大古墳群!?
今回訪れたのは、長野県長野市松代にある「大室温泉まきばの湯」だ。
松代といえば、江戸時代には松代藩・真田10万石の城下町として栄えたことでも有名だ。大室温泉まきばの湯が立地するのは、松代の町の北部、千曲川を見下ろす山腹にある。
このトンネルは、かつて長野県千曲市の屋代駅から、松代駅を経由し、須坂市の須坂駅を結んでいた長野電鉄屋代線の路線跡で、利用客の減少により2012(平成24)年に廃線となった。
そして、付近にはさらに看板が・・・
「大室古墳群」は、約2.5kmの範囲に500基もの古墳が集まる、全国でも稀にみる大古墳群とのことで、国の史跡にも指定されている。大室温泉まきばの湯からほど近い場所にあるので、立ち寄ってみるのもいいかもしれない。
さて、大室温泉まきばの湯へと向かおう。
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