美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県木曽郡木曽町の「白川氷柱群」をレポート。
冬の寒さが造り出す“氷の世界”
冬場にのみ姿を現す「白川氷柱群」は、毎年1月から3月の厳冬期に木曽の名峰である御嶽山の山麓から、木曽川水系の西野川へと流れ出した清水が凍結する自然現象だ。
氷柱群の大きさは、幅250m、高さ50mに達する年もあるそうで、雪の白さと太陽に照らされた氷の青さが織りなす絶景は、この時期の人気スポットとして多くの観光客を集める。
白川氷柱群を見ることができる、木曽町の旧・三岳村はいわゆる“平成の大合併”によって、木曽福島町、日義村、開田村と合併した自治体だ。かつての村名である“三岳”の名前は、村内から御嶽山、乗鞍岳、木曽駒ヶ岳が見られることに由来するそうだ。
白川氷柱群へは、JR木曽福島駅から車で30分ほどの道のりだ。国道19号線を南へと進み、長野県道20号線を右折。御嶽山・王滝・三岳方面へと進む。現地には、県道沿いに駐車場(チェーン脱着場)がある。
名勝 白川の氷柱群
冬期に西野川をはさんだ対岸の壁には、上部よりしみだした地下水が凍り付き氷柱の壁を作る。
厳冬期(1月〜2月)には幅250m、高さ最大50mの巨大な氷柱の壁になる。
駐車場に車を止め、道路から西野川方面を眺めると・・・
駐車場からは、「小坂温泉けやきの湯」へと続く未舗装路を進んで行く。見る場所によって氷柱の表情が変わって面白い。
今回訪問した際には、氷柱は崖の2箇所にほぼ集中してあり、そのうちの1箇所には「小坂温泉けやきの湯」の裏手から徒歩で近づくことができる。
訪問時は2月中旬とは思えない暖かさで、付近に雪はほとんどなかった。雪がたくさん積もった風景の中では、氷柱の姿もきっと趣を変えることだろう。
夜間にはライトアップも
白川氷柱群では、氷柱がもっとも見頃となる1月上旬から2月下旬にかけて、ライトアップが行われている。
終わりに
地元の方のお話によると、寒ければ寒いほど氷柱は大きく見事に凍るそうだ。
今回は、比較的暖かい日が続く中での訪問だったためか、積雪はほとんど見られなかったが、いずれ雪景色の中の氷柱群も見てみたい。
アクセス
- 白川氷柱群
住所:長野県木曽郡木曽町三岳井原(小坂温泉けやきの湯付近)
最寄駅:JR中央本線 木曽福島駅からタクシーで約30分
アクセス:中央自動車道 伊那ICから車で約60分、中津川ICから約100分
駐車場:10台(県道20号線沿い、けやきの湯入り口チェーン脱着場)
問い合わせ:木曽おんたけ観光局
電話番号:0264-22-4000