
「mikibar in 別所ヴィレッジ」の主催者たちをパチリ!
人間は理想を追いかけないと生きていけないのかな? と思う。
もちろん理想にもいろいろあるわけで・・・とにかく儲かるビジネスを手がける、演劇で一旗揚げる、子供をきちんと育てる、政治家として世界を変える、家業を守る、自然の中でナチュラルに暮らす、いいモノづくりをする、芸術家として納得できる作品を作る・・・などなど、人によってそれぞれだと思う。あと、好きな人と添い遂げるとかね。まぁ、枚挙にいとまがない。
理想とは夢であり、そして追い求めた夢の形は常に変わり続ける。そんな中で、同じことを続けるのか? 方向を転換していくのか? どちらにしても自分が求める“好きな場所”を見極めて進まなければならない・・・嗚呼! 人間って奴は実に煩悩まみれにして愛おしい存在だ。
そして、それはあなたのことであり、筆者のことでもあるのだ。
好きな場所で生きる
長い間、故郷を離れて暮らしていた筆者が信州に戻ることを決めたのは、とどのつまり「この先も好きな場所で生きる」という選択からだ。

最後の勤務地は横浜だった
とはいえ、すでに故郷を離れて久しいわけで、地元には知り合いはほとんどいなかった。
最後の勤務地となった横浜の海を眺めつつ、同僚といつものようにお昼をともにしながら「あと何回ランチできる? さみしくなるねー」などと話していた時に「長野県出身の人のイベントがあるよ!」と、紹介してもらったのが「mikibar(みきばー)」だ。

ウッディでかわいい「mikibar」の看板
mikibarは、東京都内を中心に現れる(開催される)神出鬼没なバー(イベント)だ。世界中の文化や多彩な芸能を、お酒ともに楽しむことができる。主催するのは、長野県岡谷市出身の林美貴(はやし・みき)さん。
林さんの実家は「神渡」という銘柄の日本酒の製造元であり、mikibarは実家のお酒を広く知ってもらうための活動でもある。

「神渡」を手にしてにっこり笑う林さん


酒の王「神渡」と書かれた前掛けがかっこいい
そして、筆者がはじめて林さんとお会いした時に「長野に戻るの? いいねいいね。だったらぜひ行ってみて!」と紹介してくれたのが「別所ヴィレッジ」だ。

別所ヴィレッジの全景
長野県上田市の別所温泉にある別所ヴィレッジは、一軒の家を複数の人で共有するシェアハウスであり、住居のほかにテナントやオフィスも入居する。
別所ヴィレッジは、林さんの友人でもあるオーナーの松江朋子(まつえ・ともこ)さんが古民家をリノベーションして立ち上げた。松江さんが好きな場所で生きることを決めて、この地に移住してきた経緯については以前の記事でお伝えしたとおりだ。


準備を進める松江さん(左)と林さん
そしてこの春、地元である信州に思い入れが深い林さんと、別所ヴィレッジという場所を作り出した松江さんの念願だったというコラボレーションが実現した。それが「mikibar in 別所ヴィレッジ」だ。