桜前線がやってきた!長野県須坂市の臥竜(がりゅう)公園の桜とまっくろおでん

“北信五岳”の黒姫山と桜

美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県須坂市の臥竜公園の桜をレポート。

さいたさいたさくらがさいた

春が遅い信州も4月中旬となり桜前線がようやくやってきた。待ち焦がれた開花に県内各所の桜の名所では一斉に“桜祭り”などのイベントが開催されている。

今回訪れたのは、長野県須坂市の臥竜(がりゅう)公園。開花の状況はソメイヨシノが5分咲きいったところ。須坂市は、江戸時代に須坂藩主堀氏の陣屋町として発展した街だ。千曲川に沿って続く谷街道と群馬県に至る大笹街道が交差する交通の要衝として栄えてきた。

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公園内の竜ヶ池沿いにはソメイヨシノなどが植えられている

臥竜公園は、明治神宮や日比谷公園、小諸懐古園の設計で知られる、林学博士・造園家の本多静六(ほんだ・せいろく)により1931(昭和6)年に築造された公園だ。園内の桜並木は「日本さくらの名所100選」にも選定されている。

園内には「さくら名所100選の地・臥竜公園」と記されたレリーフが設置されている

案内図。園内に位置する臥竜山の名の由来は“龍が臥した姿に見える”ことからと伝えられている

シダレザクラは満開だ

ソメイヨシノはつぼみもまだ多いがそれもまたいとおかし

春爛漫

一斉に咲き乱れる樹木もある

この日は晴れたり曇ったりと太陽光線の状況が、コロコロとかわっておもしろい

黒々とした桜の幹から飛び出る小さな桜

柔らかな白色と黄色、そしてピンク色

臥竜公園にはたくさんの“お休み処”が存在するが、その名物グルメといえば・・・

まっくろおでん!ずばり「昭和の店」と書かれたポップが清々しい

まっくろけっけのお・で・ん。串に刺してあるので食べ歩きも可能だ

さつまあげ(90円)を頂いた

園内にはこの時期たくさんの屋台も並んでいるが、この“ゆるい”雰囲気のお休み処でのんびりと桜を眺めるのも格別だ。だんごや、やきとり、ラーメンなどなど、“ザ・昭和なメニュー”を堪能できる。

そして園内には桜のほかにも・・・

コブシの花がまさに開花しつつある

スミレの花にも似たハナダイコンも植えられていた

サンシュユの黄色い花をバックに桜が映える

パステルカラーな光景

公園に隣接する大宜都比売神(オオゲツヒメノカミ)と秋葉社にあるシダレザクラも見事!

空が白いと桜は柔らかく浮かび上がる

3兄弟っぽく(?)ならんだ桜たち

シダレザクラと祠、そして松。実に日本的な美

竜ヶ池に伸びるソメイヨシノの枝振り

未だ雪を頂いた黒姫山とお花見の光景

そこに、クジラの形をしたボートが乗り出して、素敵な光景となった

終わりに

見事な桜とさまざまな景観が揃った臥竜公園。“まっくろおでん”を食べながら、ゆるい雰囲気でお花見ができる素敵な場所だ。

公園のすぐ近くを流れる百々川(どどかわ)にはこいのぼりが!

アクセス

  • 臥竜公園
    住所:長野県長野市須坂市臥竜2-4-8
    最寄駅:長野電鉄長野線・須坂駅から徒歩約25分
    アクセス:上信越自動車道 須坂長野東ICから車で約15分
    駐車場:あり
    問い合わせ:臥竜公園管理事務所
    電話番号:026-245-1770