美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県長野市信州新町の「琅鶴(ろうかく)梅園」をレポート。
梅は咲いたか?桜はまだか?
Spring has come! 春がきた。
九州から関東にかけてソメイヨシノが咲き誇る頃、信州では梅が満開だ。この時期、この地では暖かい日が続いたかと思えば突然雪が降ったりと、天候は荒れることが多い。
しかし、それでも春の足音は着実に近づきつつあるのだ。そろそろ、スタッドレスタイヤも履き替えなければならない。
長い冬のけじめをつける(?)ためにも、春のやわらかな色彩を目に焼きつけなければ! というわけでやってきたのは長野県長野市信州新町の「琅鶴(ろうかく)梅園」。そう! あの「ジンギスカン街道」の町だ。
長野市信州新町の「ジンギスカン街道」ってなに!?“ヒツジだらけの町”を徹底調査!琅鶴梅園の“ろうかく”とは、近くを流れる犀川のダム湖である琅鶴湖に由来している。その名前は湖水の色が「琅玕(ろうかん)」というヒスイに似ていること、また、湖の形が鶴の飛び立つ姿に見えることから、画家の有島生馬(ありしま・いくま)が名付けたそうだ。
琅鶴梅園には、約30品種、170本の梅の木が植えられているそうだ。
早春の野に咲く梅の香りは、なんともいえず、奥ゆかしい、きよらかさがあります。
むかしから、梅は「寒苦を経て清香を発す」といいます。あのすてきな梅花の香りは、厳しい寒苦のなかに育った梅にこそやどるのだそうです。
寒さに耐えて梅がよい香りを放つように、人も艱苦を経て成功するのでしょう。
人も困難に出会うことで徐々にその人なりの深みを増していくように思います。
人生も仕事も苦しみ抜いた後にはきっと良い結果が付いてくるのでしょう。琅鶴梅園花まつり実行委員会(※文中の文字強調と着色は筆者)
・・・艱苦(かんく)かぁ。苦しみ抜くのかぁ・・・
と心が一瞬、どす黒い闇に覆われそうになったが、だいじょうぶ。なぜならこの場所には春の柔らかな色が溢れているから!『黒くぬれ(Paint it black)』はお呼びじゃないのだ。
終わりに
冬の光景を、やわらかな色彩が塗りつぶして春がやってきた。これから、景色の変化はさらに加速していく。春色の汽車に乗って行け!(?)
アクセス
- 琅鶴(ろうかく)梅園
住所:長野県長野市信州新町竹房
最寄駅:JR長野駅からアルピコ交通バス・新町大原橋線で約40分、バス停「新町」を下車、徒歩約10分
アクセス:上信越自動車道 長野ICから車で約40分
駐車場:あり
問い合わせ:信州新町観光協会
電話番号:026-262-2245