【長野県中部】富士見町・国道20号線ヘアピンカーブの七笑
国道20号線のヘアピンカーブの真ん中に、威風堂々と立つ七笑。県境の町である富士見町で、県外からの顧客をも取り込もうと待ち構えているかのようだ。国道20号線を町の中心部へと進んだ「富士見」交差点の平日昼間12時間の交通量は8,373台。
- 富士見町・国道20号線ヘアピンカーブの「七笑」
住所:長野県諏訪郡富士見町落合
看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県南部】辰野町・国道153号線“大八廻り”近くの七笑
伊那谷の北部を真っ直ぐに伸びる、国道153号線と“JR中央本線・辰野支線=大八廻り”に挟まれた七笑。看板の形は横型ではあるが、長辺が短いタイプ。塗装も剥げかかっているので、もしかしたら古いタイプの看板かもしれない。平日昼間12時間の交通量は8,143台だ。
※「伊那谷」や「大八廻り」については以下を参照して欲しい。
長野県辰野町にある「日本中心のゼロポイント」が日本の中心って本当なの?- 辰野町・国道153号線“大八まわり”近くの「七笑」
住所:長野県上伊那郡辰野町小野
看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県南部】伊那市・伊那中部広域農道の七笑
中央自動車道と併走する伊那中部広域農道でも七笑を発見した。農道といっても国道153号線のバイパス的な存在でもある。この付近の平日昼間12時間の交通量は3,921台だ。
- 伊那市・伊那中部広域農道の「七笑」
住所:長野県伊那市西春近
看板の特徴:盃のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:判別不能
【長野県南部】駒ヶ根市・中央道駒ヶ根インター近くの七笑
木曽駒ヶ岳の表玄関である駒ヶ根市の中心部と、中央自動車道の駒ヶ根インター、木曽駒ヶ岳への登山道を結ぶ、長野県道75号駒ヶ根駒ヶ岳公園線沿いの七笑。登山客にも「木曽の酒」であることのアピールを欠かさない周到さだ。この付近の平日昼間12時間の交通量は3,648台。
※県道75号線沿いには「ソースカツ丼の名店」が軒を連ねる。以下を参照して欲しい。
“ソースカツ丼の町”駒ヶ根市の「ガロ」でエビとカツがそそり立つ「ミックス丼」- 駒ヶ根市・中央道駒ヶ根インター近くの「七笑」
住所:長野県駒ヶ根市赤穂
看板の特徴:徳利のデザイン、縦型看板
キャッチ:木曽の酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県南部】木曽町・国道19号線、相撲場近くの七笑
これまで見たことのなかった、激レア・激アツの「軍配型」七笑が木曽町民相撲場の近くに立っている。自治体が運営する公立の相撲場が存在するのは驚きだが、木曽地域から御嶽海関を輩出したのもうなずけるというものだ。
国道19号線は大型車の通行が非常に多い道路だ。中央高速道路の走行を避けたいトラックなどが、木曽路の国道19号線、通称「木曽高速」へとなだれ込んでくる。そういった“タフなドライバー”たちへも訴求できる場所に、看板が設置されているともいえそうだ。この付近の平日昼間12時間の交通量は9,903台。
※ゆっくり木曽路をドライブしたい方は、旧道がオススメ。以下を参照して欲しい。
「木曽の桟」は中山道の絶叫ポイント!?長野県上松町の「桟温泉旅館」- 木曽町・国道19号線、相撲場近くの「七笑」
住所:長野県木曽郡木曽町日義
看板の特徴:軍配のデザイン、縦型看板
キャッチ:木曽の酒
七笑いのルビ:なゝわらい
【長野県南部】木曽町・中山道、出尻一里塚近くの七笑
国道19号線の木曽路エリアは、古の街道である旧中山道の趣を色濃く残す。清酒の蔵元も多く、そんな地元の銘柄たちの看板同士が仲良く並ぶ姿は微笑ましく感じる。この付近の平日昼間12時間の交通量は2,657台だ。
- 木曽町・中山道、出尻一里塚近くの「七笑」
住所:長野県木曽郡木曽町新開
看板の特徴:杯のデザイン、横型看板
キャッチ:木曽の銘酒
七笑いのルビ:なゝわらい
終わりに
記事中で紹介した七笑たちを1つの地図にまとめてみた。
長野県内の広範囲で看板を確認することができた。これまでコレクションした七笑たちを簡単に分析してみよう。
木曽の銘酒 7
木曽の酒 3
「木曽の銘酒」がスタンダードなキャッチのようだ。「木曽の酒」は、古いタイプの看板で使用されていると推測するがどうだろう?「うまい酒」は、これまでのところ長野市の丹波島橋のみで確認している。
なゝわらい 8
判別不能 1
ほとんどが「なゝわらい」を採用するなか、長野市にある看板のみが「ななわらい」と表記されていた。推測だが、七笑の看板は、長野県南部から中部、北部へと徐々に進出した歴史を持ち、表記も今後は「ななわらい」が標準となっていくのではないだろうか?
縦型・徳利 2
縦型・軍配 1
圧倒的に「横型・盃」の看板が多かったが、同じ横型でも長辺が長いタイプが新しいもの、短いものが古い看板であると推察される。「縦型・徳利」は、筆者はその存在を知らなかったが、古くから設置されている看板ではないだろうか?「縦型・軍配」は、地元にのみ許された“激レアアイテム”だと認識している。
県道 1
広域農道 1
看板が立つのは交通量が多く、人目にふれやすい場所であることがわかった(あたりまえだ)
2位 長野オリンピックスタジアムの「七笑」 10,954台
3位 塩尻市・旧中山道塩尻宿近くの「七笑」 10,280台
4位 木曽町・国道19号線、相撲場近くの「七笑」 9,903台
5位 松本市・国道143号線の「七笑」 9,067台
6位 安曇野市明科・国道19号線の「七笑」 8,805台
7位 富士見町・国道20号線ヘアピンカーブの「七笑」 8,373台
8位 辰野町・国道153号線“大八まわり”近くの「七笑」 8,143台
9位 伊那市・伊那中部広域農道の「七笑」 3,921台
10位 駒ヶ根市・中央道駒ヶ根インター近くの「七笑」3,648台
11位 木曽町・中山道、出尻一里塚近くの「七笑」 2,657台
※データは、2015(平成27)年の国土交通省などによる「一般交通量調査」の「昼間12時間自動車類交通量(上下合計)」から
※「その2」も公開しました!
「七笑」の看板を探せ! 長野県の全域に設置されているって本当なの!? その2