独特のくねくねした平打ち麺を堪能する
券売機をしばらく眺めて解読していく。まずは上部に貼られた文言。
初めての方は、つけめん並から注文願います。
お残しは、パック有料でお持ち帰り願います。
この文言から、麺の量はかなり多め(かつ、お残し厳禁)であることが推測される。あと、
からし抜きは、食券提出時にお申しつけ下さい。
とある。これは、以前お伺いした「丸長須坂店」と同様で、つけ汁に唐辛子(辛味)が入っているのだと思われる。
次にトッピングを分析してみよう。生玉子(100円)、味玉(100円)、ワカメ(100円)、えのき(200円※中野市の特産物)、メンマ(300円)、チャーシュー(5枚・500円、3枚300円)、とバリエーションはかなり豊富だ(※同時にトッピングできるのは2種類まで)。
麺の量(種類)は、つけめん(半盛・500円、並・600円、中盛・700円、大盛・800円、ジャンボ・1,100円)、激辛つけめん(並・700円)、お子さまつけめん(550円)と、かなり細かく指定することが可能。
また特徴的なのは、お持ち帰りつけめん(並・650円、中盛・750円、大盛・850円)とつけめんのたれのみ(300円)、たれ多め(50円)の存在だ。
他は、オレンジジュースとコーラ(200円)がある。アルコール類は置いていない。
解読してみれば簡単なことで、要するに麺の量とトッピングを選べばそれでいいのだ。
さて何を注文しようか? ・・・本日はガツンと大量に麺をすすりたい気分である! というわけで、数あるトッピングも気になることろではあるが「つけめん・中盛(700円)」にチャレンジすることに決定!
食券をお店の方に渡して、カウンター席に座ってお冷やを飲む。
店内の壁には、大きな窓が張り巡らされており、2Fということもあって極めて眺めがいい。カウンター席に座ったが、窓際のテーブル席から外を眺めながらつけ麺をすするのも、気分がいいかもしれない。
もしかしたら、何かの別のお店の居抜きなのかな? と思いつついろいろ想像してみる。スナックだったのかな? でも、外から丸見えだ。大人の社交場のようすが子供たちの目に入るのはちょっとな・・・焼き肉屋さんかなぁ? うん! 開放的でいいかも・・・
平日ということもあってか、サラリーマン風の人達や、トラックドライバーらしき人、作業着を着たお客さんが多い。皆、それぞれに思い思いのメニューを注文し、明るく開放的な店内でずるずるとつけ麺をすすることに集中している。
きっとみんな「今日はつけ麺だ!」と、心に決めてやってきたんだろうなぁ・・・などとその平和的な光景を観察していると・・・
「お待ちどうさま!」との店員さんの声とともに・・・
まずは、くねくねとした平打ち麺をつけ汁に潜らせてひとくち。ものすごくコシが強い麺だ。しかも、くねくねした麺は大量のつけ汁をリフトアップし口の中に流し込む。うーん・・・うまーい!
表面がツルツルとした麺はするすると食べ進めることができる上に、かみ切るとほのかに小麦粉の香りが漂う。モチモチとした食感で文句なし! この麺ならいくらでも食べられそうだ。
つけ汁は、濃いめのかえしが効いており醤油味を強く感じる。唐辛子による辛味と酸味が味にアクセントを与えているのもポイント。あっさりかつシンプルな味付けに老舗店の伝統を感じる。
つけ汁の中には、短冊状に切りそろえられたメンマとチャーシューが潜んでおり、表面近くに浮かぶネギとなるとを加え、時に麺とつけ汁に絡まり合い味をさまざまに変化させる。つけ麺を飽きさせずに食べさせるため・・・というトッピング本来の役割を忠実に果たしている。
中盛りの麺はとても食べ応えがあり、つけ汁とトッピングのとのマリアージュを心ゆくまで堪能できる。
あー美味しかった! お腹いっぱい。ごちそうさまでした!
終わりに
元祖つけめん丸長(中野店)と、その支店ともいうべき丸長須坂店は、老舗の伝統を活かしながらも独自に進化した“北信濃系・丸長”と呼ぶべき存在なのかもしれない。
店舗情報
- 元祖つけめん丸長(中野店)
住所:長野県中野市大字新保56-2
電話番号:0269-26-7108
営業時間:月〜金曜日11:00〜14:00
日曜日11:00〜15:00
定休日:土曜日
アクセス:上信越自動車道 信州中野ICから車で約10分
最寄駅:長野電鉄長野線 延徳駅から徒歩で約8分