![[Y]山側](http://yama-gawa.com/wp-content/uploads/2018/01/logo_ya.png){kind=logo}
猛者たちによる宴
別所ヴィレッジの小上がりをステージとしてライブがはじまった。まずは、プリンのため息♡プチが軽やかなBGMに合わせて踊りはじめる。
妙齢の女性が醸し出す怪しげな色気を振りまきながら、お客さんの失笑を獲得していく
しかし、失笑に次ぐ失笑はやがて爆笑として昇華される。次々と繰り出されていくアホくさい昭和テイストに溢れた独特なコントから目が離せない。こ、これは・・・まさに目を奪われるというやつだ！
水族館のお姉さんとアシカという設定のコント
ヒメリンゴさんは80年代風のお姉さん（性格に裏表アリ）、ミツリンゴさんは「ウォ！ウォ！」としか鳴かないアシカだ。ネタはシュールかつくだらない。しかし、どうしても笑ってしまう・・・
そして、ここは別所温泉！というわけでお約束の温泉ネタも忘れない
「かにぱん」を食べるアシカの横で本物のカニへの欲情を募らせるお姉さん
最後にふたたび軽やかなBGMが流れてフィナーレ。こうしてプリンのため息♡プチのステージは終了（ひとまず）。2人がステージを去っても、お客さんのどよめきはしばらく収まらなかった。
そんな中、チャーリー坂本が登場。
つぶやくようなMCでステージがはじまった
弾き語りスタイルで、誰もが知る歌謡曲などのカバーとオリジナルソングをジャズっぽいテイストで披露していく。MCを曲間に挟みつつ、次第にお客さんをその独特な世界へと引きずり込んでいく。
アルバム『安曇野スウィング計画』ののぼり。信州との繋がりについても話してくれた
ギターの演奏はオリジナリティーに溢れたスタイルだ。ピックを使用せずに低音弦でベースラインを奏でつつ、高音弦を使ってさまざまなオブリガードを入れていく。弾き語りなんだけどバンドサウンドみたいな感じ。MCとは相反した（？）とにかく文句なしにかっこいい演奏だ。
ラブソングではお客さんをステージに上げて歌と花を捧げる伊達男っぷり
最後はいつもスタイルであるというスタンディングで演奏
お客さんたちの盛り上がりも最高潮に達した頃、再びプリンのため息♡プチが現れる。コラボレーションのはじまりだ。
今度は「鵜匠と鵜」の出で立ちで登場！長良川じゃなくて上田と言えば千曲川
コラボの演目は『黒の舟歌』。ローエンドロー♪
息がピタリとあったコラボだが、実は一緒にステージに立つのははじめてとのこと
3人が並ぶとものすごい異空間っぽさを醸し出す
コラボが終わって拍手の嵐。主催者の2人も大爆笑していた
ライブのあとは、チャーリーさんが“流し”の歌唄いとして宴会に参戦。膨大なレパートリーが記載されたファイルの中からお客さんが好きな曲を選んで、みんなで大合唱をしていた。居酒屋から歌声喫茶にレベルアップ！？
和気あいあいとさまざまな歌謡曲をみんなで歌う
こうして、春の別所温泉の宴「mikibar in 別所ヴィレッジ」は、ゆっくりとしあわせな時間を刻みつつ幕を下ろした。
終わりに
“好きな場所”とは、地理的な意味での場所と、地理に依存しない価値観の両方を指すと思う。そして、どちらかではなくどちらも等価値なのだ。
そんな理想＝好きな場所を追い求めてきた猛者たちが集まった宴は、煩悩にまみれたとても素敵な空間だった。
・・・本当にいろいろな偶然が重なってこの記事を書くことになった。不思議だなー
晴れ晴れとした笑顔。お疲れさまでした。楽しかったー！
