大黒食堂に向かう(リプライズ)
数日後。
「今日の昼はカツを食う!」
朝起きて、窓からうらうらと輝く朝の光を見たときに・・・(以下略)というわけで、再び“ルーティン”を済ませ大黒食堂へと向かう。
ちなみに大黒食堂の駐車場は、お店の南側(一件おいた場所)だ。
店内の雰囲気は、古くから営業を続けているお店らしく昭和の食堂という風情を醸し出している。“おばあちゃん家”みたいな雰囲気だといえば、ベタだがわかりやすいだろうか?
座席はテーブル席のみで、4人がけと5人がけのテーブルが計3卓。合計14席。混雑時には、相席になるので譲りあいの精神で。
観光マップには別バージョンも“あり”
さて、メニューを見てみよう。
観光マップでの店主たちの発言もあるし、店内でお客さんが食べているラーメンはとてもおいしそうで・・・「今日はカツだよね・・・でもラーメンも・・・」と心に迷いが生じ始める。
そんな迷いを見透かしたかのような「カツ丼と小さなラーメン(1,300円)」という“ハイブリッドなメニュー”もラインアップ。そうだよなぁ、選べないよなぁ・・・
しかし、来店したそもそものお目当はこれ!
メニューにはこう説明してあった。
ニンニクとニラを漬け込んだお醤油のタレです。
バテ気味の方、さっぱりとカツを食べたい方にお薦めします。
注意:かなり、しょっぱいです。最初は一切れだけかけて食べてみてください。
うーん。そそります。
ここは初志貫徹。ということで「ニンタレカツライス」をお願いした。
しばし店内を眺めつつ待っていると、相席になったお客さんの「チャーシュー麺・大盛り(¥1,100)」が、目の前に運ばれてくる(写真はないので想像してほしい)
メニューを見たときは「・・・かなり値が張るなぁ」とも思っていたのだが、実際に食べているところを目の当たりにすると・・・めちゃくちゃうまそうだ!
そして、カツ丼も気になる。これも違うテーブルでソースカツ丼(1,000円)と玉子カツ丼(1,000円)を、それぞれ食べているお客さんがおり、どうしても目で追ってしまう(写真はないので想像してほしい)
他のお客さんが食べている姿を浅ましく観察したあげく、そろそろ“空腹”という言葉では今の状況を言い表せなくなったように感じ「・・・どうしよう? 今こそ『飢餓』という言葉を使ってもいいものか・・・?」などと考えていた時だった。
おかみさんが「はいよーお待ちどうさま! スープ熱いから気をつけて!」と、元気よく運んできてくれた。
では、いただきます!
まずは、スープをひとくち。うん! ほっとするあっさり味。おかみさんが言う通り熱々だ。これ、ラーメンのスープにも使われているんだろうな・・・やはりラーメンが気になってしまうが「・・・ふふふ、今こっちにはカツがあるぜ!」などと、の脳内の思考が少しとっちらかり気味・・・落ち着け。目の前に集中するべし。
口に入れた瞬間「ん? しょっぱい!?」と一瞬感じる。しかし、カツを噛み味が混ざり合うと、タレの本領が発揮される。・・・うまい! 何これ!?
「今までカツと一緒に食べたことのない味だ!」という事実を、一切れ食べ終わるまでに徐々に理解する。で、アリです! これ。
ニンタレの味そのものは塩辛く、ニラとニンニクの刺激もかなりパワフルなのだが、これほどカツと合うとは・・・それにしても、ご飯が猛烈に欲しくなる味わいだ。
我慢できずに、これまた熱々のご飯を追っかけでパクリ。・・・う、うまい!合う! ご飯が進む! 進むよ! 進くん!(※意味不明)
カツは、普通のトンカツの大きさと比べると一切れがより細かく切られているが、これによって、味の調整がしやすくなるので、ニンタレと一緒に食べることを考えれば大正解。そして、肉そのものは、しっかりとした噛みごたえがありコロモもサクサクだ。
ご飯にも・・・合う。千切りキャベツにも・・・合う。カツにはもちろん合う!
なんなんだ? この魔法のタレは?
カツとご飯を行ったり来たりしつつ、合間にスープとお新香で合いの手を入れるが・・・一気喰いしてしまった。ふー。うまかった。未体験のカツライスここにあり!
ごちそうさまでした。
帰り道。幸せな気分に浸りながらも「次回来るときはラーメンか・・・? いや、まてよカツ丼?・・・でもさ、その場合どっちを選ぶの? ソースカツ丼? それとも玉子カツ丼? で、ニンタレは頼まなくていいの?・・・」
と、お店を出てからも悩みは続くのであった。
店舗情報
- 店名:大黒食堂
- 住所:長野県千曲市上山田温泉2-24-1
- 電話番号:026-275-0768
- 営業時間:11:30〜16:30
- 定休日:不定休
- アクセス:上信越自動車道 坂城ICから15分
- 最寄駅:しなの鉄道 戸倉駅から徒歩30分
- 駐車場:6台