長野県上田市・別所温泉に移住してシェアハウス「別所ヴィレッジ」をはじめたわけ

建築の世界へ

そして、松江さんはインテリアコーディネーターの資格を活かそうと動き始める。

「気になる会社があって、施工した建物を見てみたいと思いショールームに行きました。スタッフの方と話していたら実はその方が社長で『うちに来ないか?』という話になって『・・・えー!』って思ったのですが決めてしまいました(笑)」

ダイニングルーム。立派な張りが目を引く。左側に見えるのは・・・

小上がり。もともとは押入れだった。イベントでステージとして使用したこともある

「インテリアコーディネーターの仕事は、お客さんの希望を聞くところから始まります。もちろん経験不足なので勉強しながら対応しました。仕事はそれなりに楽しかったのですが、慣れてくるとだんだん物足りなくなってしまって(笑)」ということで、またしても松江さんは働きながら、今度は二級建築士の資格を取る。そして設計事務所に転職したそうだ。

大きなダイニングテーブルの奥にはタイル張りのキッチンが見える

「その事務所は、おもにオーダーキッチンを設計する会社で、現在、私がやっている仕事に近いです。CADの使い方や、図面の書き方、あとリフォームの仕事も覚えました。でも、すごく忙しくて、残業は月100時間ほどしていました。社長も仕事を任せてくれたので、やりがいはありましたが辛かったです(笑)」と当時を振り返る。

キッチンに立つ松江さん

「で、ここでも働きながら一級建築士を取ろうと思って勉強したんですけど、この資格は手強くて取得までに5年かかりましたね」ということだ。

でも、常に働きながら勉強し続けてますよね? と聞いてみると「今では『あの集中力はどこに行っちゃったんだろう?』って思いますけどね(笑)」と笑っていた。

忙しくとも充実した日々を送る松江さんだったが、勤めていた設計事務所に思わぬトラブルが発生したことで、「そろそろ辞めなきゃいけないな」と思ったという。

「取引先の人に『辞めようかと思っている』と伝えたら、『フリーになっちゃえば? 仕事出すよ?』と言われて決心したんです」ということで、松江さんはフリーランスの設計士として独立することになる。

松江さんの事務所「DAYS」のカタログ。洗練されたオーダーキッチンの写真が並ぶ

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