日本一狭い駅そば店!?JR塩尻駅の「そば処 桔梗」信州の駅そば全店制覇の旅!

日本一狭い駅そば店とは!?

お店のカウンターと、待合室に設置されたベンチでそばをすすることができる

駅そば店を立地で分類すると、改札外にある店舗と改札内にある店舗にざっくりと分けられるが、「そば処 桔梗(以下、桔梗)」は、改札外からも改札内からもアクセス可能な、いわば「ハイブリッド型」店舗だ。

そして、塩尻駅の駅そば店・桔梗の“最大の特異点”は改札内にある。

この日は“改札内・駅そば店へのパスポート=入場券(140円)”を発動!

改札を抜け、1・2番線ホーム方面へと進むと・・・

あった!「そば処」と書いてある・・・が

入り口が・・・狭い!

ちょっと、飲食店とは思えない大きさの引き戸があった。例えは悪いが、トイレなどに設置されている“掃除用具入れ”ほどの大きさだ。この入り口がある場所は、1・2番線ホームへ下りる階段上で、エレベーターの横にある。

看板には注意書きが書いてあった

室内が満員の場合、お手数ですが改札を出て待合室側のカウンターをご利用ください。

・・・つまり、それほど狭いということ? でもここでいい。というかここがいい。というわけで、ちょっと怯むが、その小さな引き戸を開けて店内へと入っていく。失礼しまーす。

店内は大人2人ほどが立つと満員になりそうなスペースだった

おお! 狭い。でもなんだろう?・・・不思議に落ち着くスペースだ。たぶん、子供の頃、押し入れの中で遊ぶのが好きだった方は、この狭さに居心地の良さを感じると思う。

狭いのだが、券売機が設置され、写真入りのメニューも貼られており、そばをすする環境としてはなんら不便はない。

さて、何にしようか・・・

桔梗のメニューは、かけそば(290円)からのラインアップ。ネギ、月見、かき揚げ、きつね、野沢菜わさび昆布、山菜、かき揚げ玉子、安曇野葉わさび、きのこ、鴨、かき揚げ山菜、と豊富な具材が揃う。

大盛りは100円増しで、持ち込み容器(50円)も販売している。なるほど、特急「あずさ」でも「しなの」でも、車中でそばをすすれるわけだな。

写真入りメニューは、かけ、野沢菜わさび昆布、安曇野葉わさびと・・・

かき揚げ、鴨、山菜推しだった

というわけで、「安曇野葉わさびそば(420円)」をチョイス!

お店の方に食券を渡すと「葉わさびそばね! ちょっと待ってってね」と元気な声が返ってきた。

しかし、注文したあとで迷宮に迷い込む。「安曇野葉わさびそば」と「野沢菜わさび昆布そば(410円)」って、すごくビミョーな立ち位置(値段が10円違うことも含めて)にあるのでは? と考えはじめてしまったのだ。

想像するに、「安曇野葉わさびそば」の具材は「葉わさび」のみだ。それにに対し、「野沢菜わさび昆布そば」の具材は「野沢菜+わさび+昆布」の3種類で、しかも10円安い。これはいったいどういうことなのだろう・・・

しばらく考え続けたが、結局はどちらも食べて比較しなければわからないことなのだ・・・考えるのをあきらめ、カウンターまわりを観察すると・・・おお!

なにやらいろいろ書いてある!

興味深い内容だったので、以下に一部引用させて頂いた。

ウチより狭い店がある・・・?

おかげさまで当店は「日本一狭い駅そば店?」という肩書きでたびたびテレビ等でも紹介されておりますが、店の外観をご覧頂ければお察しが付くとおり、これは、店舗の隣にエレベーターを設置することになったため、喫食スペースの縮小を余儀なくされたものです。

しかし長野県内には、別の基準で「狭い」と言えそうな駅そば店が他にあります。当店とは姉妹店の間柄になる篠ノ井駅の「あんず」で、ここは店の隣に待合室が整備されたことにより、間口(カウンターの端と背後の壁との間隔)が39cmしかない喫食スペースができてしまいましたが(当店は間口が50cm、店内が幅150cm×奥行60cm)、デッドスペースになるかと思いきや、以外にも多くのすみっこを愛するお客様(?)」にご利用いただき、本日に至っております。

(※以下略、文字の着色、強調は筆者)

おお! “別の基準で狭い”という表現が素敵だ。篠ノ井駅の駅そば店「あんず」か。とても気になる。これは「すみっこを愛する」者の端くれとして行かねばなるまい!

※後日「あんず」を訪問しました。
“日本一狭い駅そば店”がここにも!?長野県長野市・篠ノ井駅の「そば処 あんず」信州の駅そば全店制覇の旅!

解説を読み終え、未知なる駅そば店への訪問を心に誓ったところで・・・

「おまちどおさま—」と着丼!具材が葉わさびオンリーで10円高い(←しつこい)「安曇野葉わさびそば」

良きたたずまいである!七味を振りかけて・・・

いただきます!

ツユは関東風で、それほど黒っぽくなく澄んだ醤油色。味はスッキリとしているが、醤油の甘さとダシがマッチしておりバランスが絶妙だ。一口飲むと、そのうまさが口の中に広がっていき、ダシの香りが鼻を通って抜けていく。なにこれ!? めちゃくちゃうまい!

そばは、平打ちっぽい太めのゆでめん。あたたかい丼の中にあってもコシを失わない力強さがあり、噛みしめるとそばの味もきちん楽しめる。下手な手打ちよりも断然うまい。個人的にはかなり好きなタイプのゆで麺で、ツユとの相性もバッチリだった。

葉わさびは、シャキシャキとした歯ごたえで、わさび特有のツンとした辛さが鼻を刺激する。ツユの醤油のまろやかさを引き締め、食欲をさらに増進する味だ。

ああ・・・うまい。

駅そばのうまさは、天気や温度、体調、空腹度、店員さんのパフォーマンスなど、さまざまな要因によって、同じ店でも全然感じ方が変わる。そういったことを考慮しても、すべてのバランスが整ったクオリティーの高い一杯をいただくことができた。

終わりに

次回訪問時も、日本一狭い(?)改札内のカウンターで、今度は“3種類の具材”が楽しめる(・・・と思われる)「野沢菜わさび昆布そば(410円)」を堪能したい。

何度見てもほれぼれしてしまう“塩尻ゲートウェイ”の路線図と・・・

その線路。美しい・・・

店舗情報

  • そば処 桔梗
    住所:長野県塩尻市・塩尻駅
    店舗の位置:改札外(待合室)、改札内(1・2番線ホーム階段上)
    営業時間:6:50〜19:00
    定休日:無休

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