「ハルピンラーメン」は長野県諏訪市のソウルフード!「ハルピンラーメン」と「子豚飯」

着席そして注文

しばらくして、「お待ちのお客様こちらへどうぞ!」と、カウンター席に案内される。明るくて元気、それでいてとても自然な接客だ。

すでに何を注文するか決めていたので、席につくタイミングで「ハルピンラーメン 」と「小豚飯」をお願いした。

注文を済ませてひと安心。今度はカウンターの中を観察する。

店内はカウンター席のみだが、厨房はかなり広い。その厨房には男性1名と女性が4名ほどがキビキビと働いている。しばらく見ていて納得。この無駄がない合理的なオペレーションなら、あれだけ並んでいたお客さんがあっという間に席につけたのも理解できる。

男性(店長?)がベースとなるラーメンを一手に作り、素早く他のスタッフがトッピングや配膳を行う

先に注文していたお客さんのラーメンが次々と完成していく。この時は「ハルピンラーメン 」と「ニンニクラーメン」を注文している人が多かった。

あと「小豚飯」もかなりの人気で、筆者が注文したものが最後となり、売れ切れてしまった。

調味料で目についたラーメン用のタレ。これも4年もの?

「ハルピンラーメン 」と「小豚飯」をいただく!

そうこうしているうちに完成! 早い! 注文してから5分ほどか?

きましたよ!「ハルピンラーメン 」とご対面!

チャーシュー、海苔、メンマ、もやしがトッピングされている

スープは不思議な色をしており、たくさんのネギが入っている。

麺は中細の縮れ麺

チャーシューはこんな感じ

前述した“解説”に従って、スープと麺を“丼の底に沈んでいるというタレ”と絡めるべく、グイグイと箸で麺を潜らせ“三味”を一体化させる。すると同時に猛烈な湯気が顔にモウモウと立ち上がる。いかにも熱そうだ。

まずは麺をいただく。

うまい。

何だろう? このうまさは。ほのかに甘みを感じるが後から追っかけるように「ピリッ」辛がやってくる。中細の縮れ麺は、タレと渾然一体化したスープをじゅうぶんにまとってリフトアップされ、口の中に流れ込んでくる。

次はスープをレンゲで一口。

深い味わい。

醤油なのか味噌なのか判別できない不思議な味だ。まろやかで辛い。さらにスープが熱いので体中がポカポカとしてくる。ニンニクもほのかに感じられるが、確かに角が取れており、スープと完全に同化している。

うん、うまいうまい。と食べ進めるが、ん?・・・何か忘れているような・・・あ!

キミを忘れていました。子豚ちゃん

「小豚飯=豚飯」は、チャーシューの細切れが入った炊き込みご飯風のメニューで、大きな炊飯器から盛り付けているところからしても、炒飯ではないと思う。

ネギがいい感じに載っている

食べてみると、決して肉々しくないし油っぽくもない。何とも優しい味付けだが、ご飯にチャーシューの旨味がしっかりとしみ込んでいて、うまい。全体的には薄味で「ハルピンラーメン」との相性も抜群だ。

あとは・・・

麺をすすり、スープを飲み、豚飯を喰らう。その“三角形”を描き続けるのみ(無論途中でトッピングもいただくが・・・)。

完食。ごちそうさま!

まさに「オリジナルなラーメン」だった

“尖った部分”がある「オリジナルなラーメン」だと思った。

その“尖った部分”が、初めて食べ「何これ? 知らない味。でもうまい!」と思った客に“刺さり”、強烈なインパクト=中毒性をもって記憶に刻まれる。他の店ではその中毒を癒せない「オリジナルなラーメン」であるので、しばらく食べていないと体がその味を欲しがり、また来店してしまうのだ(たぶん)。

他では味わうことができないこの味だからこそ、長年にわたって地元で愛され続けているのだろう。

この原稿を書きながら・・・すでに、また、食べたくなっている(個人的にも実に“好みの店”だった)。

今度は「ニンニクラーメン」を食べたい!「餃子」も!(「満州餃子」と何か類似点があるのだろうか?・・・ぶつぶつ)。

店舗情報

店名:ハルピンラーメン 本店
住所:長野県諏訪市大字四賀飯島2336-2
電話番号:0266-53-1557
営業時間:11:00〜24:00
定休日:年中無休
アクセス:中央自動車道 諏訪ICから車で5分
最寄駅:JR中央本線 茅野駅から徒歩45分(約4km)
駐車場:9台

1 2