豊富すぎるメニューをどう攻略する!?長野県長野市「そば処 水芭蕉」信州の駅そば全店制覇の旅!

豊富なメニューをどのように攻略するのか?

大型の液晶ディスプレイが搭載された券売機

券売機では、食べたい麺と具材を目安にメニューを選択することになるわけだが、その組み合わせ数は膨大だ。前述した通り麺は3種類から選べる・・・このことが、メニューの選択を複雑にしているのだが、指針としては最初に“麺を何にするのか?”を決めておくとわかりやすい。

また、「信州鹿肉そば(特上・760円、ゆで麺・700円)」は、単品トッピングができないことにも注意しよう。なかなか、お目にかかられない珍しいメニューだが、具材に“鹿肉+α”を選択したいのであれば、まずは信州鹿肉そばの食券を購入した上で、好みの具材をトッピングすればいい。

サイドメニューには「鹿肉おやき(220円)」もあるので、他のそばを啜りつつ鹿肉も味わってみたいという場合にはこちらを注文するという手もある(その他のサイドメニューには、焼きおにぎりといなりがある)

食券は、画面上部(※赤色カコミ)で「特上そば(生そば)」と

「そば・うどん(ゆで麺)」のメニューを切り替えて購入する

というわけで、しばらく考え膨大なメニューの中から筆者が選択したのは、結局もっともシンプルな「かき揚げそば(ゆで麺・410円)」だ。

食券をお店の方に渡してカウンター席に着座する

しかし、自由って難しい。例えば「選択肢が多いことは自由なのか?」という問題。まさにこのお店で考えるのにふさわしいテーマだ。

命題:自分にとっての定番メニューを毎回注文することは不自由なことなのか?

メニューをリピートするのは、“気に入っている=おいしい”からだ。しかし、他のメニューをすべて試したわけではない。つまり、単なる思い込みによって“定番”という地位を与えているだけなのではないのか? だとするならば、思考を放棄していることになる。しかし、かき揚げそばはおいしく、今この時点で欲していることもまた事実であるわけで・・・

などと考えていると、お店の方が「おまちどおさま〜かき揚げそばね!」と、丼をカウンターへ運んでくれた。ふふふ。速攻で出来上がるゆで麺! 特上そばではこうはいくまい・・・という謎の優越感(?)にちょっと浸る。

極めてシンプかつ誠実な見た目のかき揚げそば

小ぶりなかき揚げの上にはネギが適量

七味を少々ふりかけて・・・では、いただきます!

うん! 極めて見た目通りのオーソドックスな駅そばだ。ツユは黒っぽく醤油味は強め。あと味にほのかに甘さを感じる。そばは、柔らかすぎずに適度なコシとのど越しが感じられるタイプ。もちろん、本格的な“生そば”では全然ない。でも、けれんみのなさが“ゆで麺”の長所であり、これはこれでとてもおいしいのだ。

多少しんなりとしたかき揚げは、野菜がメインではあるもののイカも少々入っておりちょっと嬉しい。食べはじめてからしばらくすると、ツユの温かみを帯びてグズグズになっていくのもいつものお楽しみだ。

そば、つゆ、かき揚げ・・・それぞれのパワーは、まぁ、それなりなんだけれど、組み合わさると合体効果(相乗効果?)が発揮され、「これぞ駅そばだよなぁ」と、安心して食べることができる味に昇華される。まさにスタンダードな一杯だった。

ごちそうさま!

終わりに

駅そば激戦区の長野駅において、水芭蕉は豊富なメニューで個性を発揮しているお店だと思った。

ぜひ膨大なメニューを攻略して、自分が食べたい一杯を探し出してみて欲しい。メニューでわからないことがあれば店の方に聞いてみよう。とても親切に説明してくれる。

同じメニューを注文する。それもまたまた自由なのだろう・・・か?

店舗情報

  • そば処 水芭蕉
    住所:長野県長野市栗田1038-2・長野駅東口1F
    店舗の位置:改札外(東口1F)
    電話番号:026-226-0133
    営業時間:8:00~20:00
    定休日:無休
    駐車場:あり(長野駅東口地下駐車場・30分無料)
    アクセス:長野自動車道 長野ICから車で約20分

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