徒歩で参拝する諏訪大社下社の春宮と秋宮!腹ごしらえは老舗の食堂「チャボ食堂」へ!

ソースをまとってかぐわしい香りを放つ「チャボかつ丼」

はじめて訪れる観光客が「そうだ!信州の諏訪大社に行ってみよう」と、思い立ったとしよう。すると、ちょっと困ったことになる。

なぜなら「諏訪大社」と呼ばれる神社が、諏訪湖のまわりに4か所もあるからだ(実際、Google先生は律儀に検索結果を表示するわけで・・・)

勇壮で熱狂的な「御柱(おんばしら)祭」で知られる諏訪大社は、長野県の諏訪湖周辺に鎮座する神社で、長野県・信濃国の一之宮だ。神社は以下の通り2つの“社”、4つの“宮”によって成り立っている。

  • 諏訪大社上社本宮 所在地:長野県諏訪市
  • 諏訪大社上社前宮 所在地:長野県茅野市
  • 諏訪大社下社春宮 所在地:長野県下諏訪町
  • 諏訪大社下社秋宮 所在地:長野県下諏訪町

で、「へー!4つも神社があるんだ!?すごいね諏訪大社って!」と、なんとか理解したとしよう。すると、今度は次の問題が浮上してくる。「・・・で、結局どこに行けばいいわけ?」

もちろん、すべての神社に参拝して欲しいと思うところだが、そもそも上社と下社はそれなりに離れているし、車でこの地を訪れる観光客ばかりではない。

諏訪大社上社本宮

ましてや、観光なのだから温泉にも入りたいだろう。絶品のうなぎがあると知れば食べたくなる。諏訪湖畔にだって行ってみたい!・・・ここは、残念ながら選択を余儀なくされるのだ(無論「御朱印」の収集が目的の方は除くが)

筆者のオススメコースとしては、“他にまわりたい場所”も考慮しつつ、まずは上社か下社かを決める。そして、決めた“社”の2つの“宮”をまわるというもの。

おそらく、参拝できなかった神社は観光客に「やり残したことがある・・・」という悔いを残すに違いない。それでいい。それが作戦なのだ。「また来なければ!」という、モチベーションと共に持ち帰ってもらおう。

・・・と思うのだが、いかがだろうか?

Case1:下社を選んだ場合

ちなみに、今回訪れたのは諏訪大社の下社だ。JR下諏訪駅を起点として春宮、秋宮と徒歩でまわってみたい。

JR中央本線・下諏訪駅の全景

下社を選んだ理由は、江戸時代の五街道である中山道と甲州街道の接点であり、当時唯一の“温泉がある宿場町”だったという「下諏訪宿」の面影を感じてみたかったこと。

そして、“他にまわりたい場所=もうひとつの目的”があるのだが、それについては後述する(もうわかってると思うけど・・・)

下諏訪駅の敷地内には御柱が建つ

威風堂々とした景観を持つ駅だ

さて、駅からまずは諏訪大社下社春宮を目指そう!

駅前からまっすぐ北へ進み、国道20号線を左折してしばらく進むと・・・

春宮大門が見えてくる。この鳥居から下社春宮まで続く参道が大門通りだ

大門通りを進んでいくと、下馬橋が見えてくる

この先は神の領域であり、殿様もかごや馬から降りたため“下馬橋”の名がついた

さらに進むと、諏訪大社下社春宮に到着!石の大鳥居に威厳を感じる

諏訪を代表する酒蔵の樽酒がずらりと奉納されていた

巨大なしめ縄が目を引く神楽殿

そして、拝殿にて参拝

諏訪大社は、上社に建御名方神(たけみなかたのかみ・彦神=男神)を、下社に八坂刀売神(やさかとめのかみ・女神)を祀る神社だ。つまり、今回訪れた下社は“女神の神社”ということになる。

下社の八坂刀売神は2月1日から7月31日までは春宮に鎮座し、8月1日の御船祭で秋宮に移る。そして、翌2月1日に春宮に戻られるそうだ・・・ん?

えーと、つまり女神は下社の春宮と秋宮で“2拠点生活”を送っているというわけだ・・・かなり例えは悪いけれど。

社殿右手前に建つ、春宮一之御柱

御柱祭の正式名称は「式年造営御柱大祭」で、寅年と申年の7年目毎に宝殿の造り替え、また社殿の四隅に御柱と呼ばれる樹齢200年ほどのモミの巨木を曳建てる神事だ。

諏訪大社の各社殿には、それぞれ4本の御柱が建てられており、一之御柱が社殿の右手前、二之御柱が左手前、三之御柱が左奥、四之御柱が右奥に配置されている。

そして。春宮の北側には・・・

万治の石仏が鎮座する

言い伝えによると、江戸時代に春宮に建つ石の大鳥居の材料にしようと、石に職人がノミを入れたところ、傷口から血が流れ出したため恐れをなし、鳥居の材料にするのは取りやめ、石に阿弥陀を刻み石仏としたそうだ。

時代は流れて、1974(昭和49)年の御柱祭を見物に来た、画家の岡本太郎氏や作家の新田次郎氏が賞賛したことから、その存在が全国的に知られることになった。

お参りの作法が記されていた。それに従い石仏を3周する

なんともいえない形の面白さと原始的なパワーを感じた

 

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