ゲレンデの斜面に約50品種100万本ものコスモスが咲き誇る!長野県信濃町の「黒姫高原コスモス園」

コスモスの花にやってきたミツバチ

美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県上水内郡信濃町の「黒姫高原コスモス園」をレポート。

黒姫山の斜面に咲くコスモスたち

“コスモス”という単語を辞書で引くと「秩序ある世界、宇宙」とある。

そう! 宇宙という名を持つ花・コスモス日本では秋桜(あきざくら)とも呼ばれ秋の風物詩として愛されてきた花だ。

ちなみに、秋桜=コスモスと読まれるようになったのは、1977(昭和52)年にリリースされた、山口百恵(やまぐち・ももえ)の楽曲『秋桜(コスモス)』の影響とのこと。ちょっと意外・・・

そんなコスモスが、約50品種100万本も咲き誇る場所が長野県上水内郡信濃町の「黒姫高原コスモス園(ダリア園)」だ。

黒姫高原コスモス園の入園口

パノラマリフトからはコスモス園を俯瞰できるとのこと

黒姫高原コスモス園は、スキー場である「黒姫高原スノーパーク」の敷地内にあり、コスモスの開花時期である7月中旬〜10月中旬まではパノラマリフトを利用することもできる。

入園料は一般が600円、3歳〜小学生が400円。入園料+リフト乗り放題セットは一般が1,300円、3歳〜小学生が900円となっている。

雪が無い場所で乗るリフト。ちょっと不思議な感覚だ

標高1,000mほどの高原を空中散歩。爽快!

リフトを降りると遠方には斑尾高原の山々と・・・

野尻湖を望むことができる

そして、あたりにはコスモスの花が!

さまざまな色のコスモスが混じり合う

黒姫高原コスモス園は、黒姫山の東斜面を利用した緩やかな傾斜地に位置しており、西日が黒姫山に遮られることから日照時間が短く、一般的なコスモスと比較すると開花時期がはやいのが特徴とのこと。

例年コスモスの開花は、早咲きの品種が7月下旬から咲き始め、遅咲きは10月中旬まで咲き続ける。その最盛期は8月下旬〜9月下旬だ。

淡いグリーンと可憐な白い花

黒姫高原にコスモスが植えられるようになったのは、1972(昭和47)年からとのことで約50年の歴史を持つ。当初より種を直まきするのではなく、人の手によって一本一本植えられてきた。

花の種を秋に採取し、春になると種から苗を育て手植えする。長い間そうしたサイクルを繰り返したことで、この土地の風土に合った生命力にあふれたコスモスとなり、その数も年々増えていったという。

さまざまな形があって面白い

太陽の照らす方向にぴょこんと顔を向ける

山の稜線をバックに立つ姿は生命力にあふれている

花びらが落ちたコスモスもまたいとおかし

カップケーキという品種。ほんとにそんなカンジだ

ミツバチがやってきた!

赤とんぼもやってきた

モンシロチョウもやってくる

“北信五岳”の黒姫山に咲くコスモスの背後には、これまた北信五岳の妙高山

山の斜面に咲き誇る秋桜にたくましさを感じた

終わりに

黒姫高原ではコスモスのほかにも、春から秋にかけて水芭蕉、八重桜、紫陽花、ダリアといった花も楽しめるそうだ。冬場にスキー場として活用される場所が、オフシーズンにはお花畑になるのだ。

コスモスをモチーフにしたファンシーなゆるキャラがいた!

施設情報

  • 黒姫高原コスモス園・ダリア園
    住所:長野県上水内郡信濃町大字野尻3807
    電話番号:026-255-3176
    営業時間:9:00〜17:00(パノラマリフト運行時間:9:00~16:00)
    開園日:7月中旬〜10月中旬は定休日無し・全施設営業
    5月上旬〜7月上旬、10月中旬〜下旬は土日のみ開園(※入園料無料、パノラマリフトの運行なし)
    入園料:大人600円、3歳〜小学生400円(※団体割引あり)
    入園料+リフト乗り放題セット:一般1,300円、3歳〜小学生900円
    アクセス:上信越自動車道 信濃町ICから車で約6分
    最寄駅:しなの鉄道・北しなの線 黒姫駅からバス・タクシーで約10分