「あめ市」ゆえに、こちらが飴にとらわれてさまよっている間にも、もちろん町中ではさまざまな催しが続いている。
退屈しません。「松本あめ市」。
メインイベントなの? 「塩取り合戦」が熱い!
「松本あめ市」をひときわ盛り上げるのが、本町通りで行われる「塩取り合戦」だ。
これは、武田軍と上杉軍に分かれ「御塩俵」をかけて綱引きを行うというもの。
ここで根本的な疑問を呈しても良いだろうか?
なぜ上杉から送られたはずの「義塩」を、松本の地で両軍に別れて奪い合わなければならないの?
なぜなんだー!?
1回戦は男子、2回戦は女子(ともに高校生以上69歳まで)、3回戦は子供(小、中学生)の順に戦っていく。そして最後に、4回戦としてお神輿の担ぎ手たちの勝負によって勝敗が決する。
ちなみに、担ぎ手さんに伺ったところ「本町1丁目の担ぎ手は上杉軍」、「本町2丁目の担ぎ手は武田軍」と決まっており、その役割が入れ替わることはないそうだ。ふむ。住む場所によって決まってしまうのか・・・
この辺りに引越しや、移住を考えている人にはぜひ参考にしてもらいたい情報だ。
以下、動画にて勝負の行方をご覧あれ。
1回戦は引き分け。
2回戦以降は、前の戦いで動いた綱の位置から勝負を続けるということらしい。
綱の位置は5メートルほど武田軍が優勢となっている。
そして、お神輿の担ぎ手たちによる4回戦が始まる。いよいよ雌雄を決する時が来たのだ!
今年の「塩取り合戦」は武田軍の勝利となった(昨年は上杉軍が勝ったとのこと)。
終わりに
歴史に残る「謙信の義塩」は素晴らしいことだと思うが、450年経った今でもその恩を忘れすに、こうした行事を続けている松本の人の「義」こそ、すごいことではないだろうか?
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