「敵に塩を送られた」ことが起源なの!?長野県松本市の“松本あめ市”をレポート

「あめ市」ゆえに、こちらが飴にとらわれてさまよっている間にも、もちろん町中ではさまざまな催しが続いている。

お神輿が町を練り歩き

七福神が降臨

波田地区(名物のスイカおいしいよねー)の太鼓がドンドンと響き渡れば

天狗がやってきて

神様が飴を配る

バナナの叩き売りのおじさんが口上を述べれば

郷土に息づく獅子が舞台を舞う。そして・・・

「アルプちゃん」(松本市公式キャラ)もバイオリン(ウクレレ?)を奏でて盛り上げる!

退屈しません。「松本あめ市」。

  

メインイベントなの? 「塩取り合戦」が熱い!

「松本あめ市」をひときわ盛り上げるのが、本町通りで行われる「塩取り合戦」だ。

これは、武田軍と上杉軍に分かれ「御塩俵」をかけて綱引きを行うというもの。

武田と上杉の馬印が取り付けられた「御塩俵」。これを綱引きで奪い合う

一般のお客さんもこの戦いに参加できる

ここで根本的な疑問を呈しても良いだろうか?

なぜ上杉から送られたはずの「義塩」を、松本の地で両軍に別れて奪い合わなければならないの?

なぜなんだー!?

そんな筆者の疑問をよそに綱が準備され・・・

戦いの準備が整っていく

こっちが上杉軍

こっちが武田軍

1回戦は男子、2回戦は女子(ともに高校生以上69歳まで)、3回戦は子供(小、中学生)の順に戦っていく。そして最後に、4回戦としてお神輿の担ぎ手たちの勝負によって勝敗が決する。

ちなみに、担ぎ手さんに伺ったところ「本町1丁目の担ぎ手は上杉軍」、「本町2丁目の担ぎ手は武田軍」と決まっており、その役割が入れ替わることはないそうだ。ふむ。住む場所によって決まってしまうのか・・・

この辺りに引越しや、移住を考えている人にはぜひ参考にしてもらいたい情報だ。

さぁ、両軍とも気合が入ってきました!

以下、動画にて勝負の行方をご覧あれ。

1回戦は引き分け。

2回戦以降は、前の戦いで動いた綱の位置から勝負を続けるということらしい。

2回戦の女子は武田軍の勝ち

3回戦の子供も武田軍の勝ち

綱の位置は5メートルほど武田軍が優勢となっている。

そして、お神輿の担ぎ手たちによる4回戦が始まる。いよいよ雌雄を決する時が来たのだ!

気合で綱を引く上杉軍だが・・・

が、あえなく惨敗。

今年の「塩取り合戦」は武田軍の勝利となった(昨年は上杉軍が勝ったとのこと)。

上杉軍として戦った方の参加賞を見せていただいた。負けても塩はもらえるみたいだ 

終わりに

歴史に残る「謙信の義塩」は素晴らしいことだと思うが、450年経った今でもその恩を忘れすに、こうした行事を続けている松本の人の「義」こそ、すごいことではないだろうか?

松本城にはたくさんの水鳥たちが飛来していた

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