井戸を探す冒険『城下町・井戸クエスト』起動!?長野県松本市で「まつもと水巡り」【前編】

槻井泉(つきいずみ)神社のケヤキの巨木はご神木

なんかやたらと井戸があるよなぁ・・・

長野県松本市の街中を歩いていると、頻繁に井戸や湧き水を目にする。気になったので調べてみると、松本市のホームページには以下のように書かれていた。

松本平は周囲を山々に囲まれ、特に美ヶ原、東山などの筑摩山地に降った雨や雪が、松本市街地の地下で巨大な水がめを形成し、非常に豊富な地下水に恵まれている地域となっています。

これらを利用した井戸や湧き水がいたる所で見ることができ、中世から親しまれる信濃の国第一の名水と謳われた「源智の井戸」や、かつて、市内の飲料水を賄っていたという「源地の水源地」も中心市街地にあります。

また、平成20年度には全国各地の湧水・河川・用水・地下水の中から環境省が選定する『平成の名水百選』に「まつもと城下町湧水群」として認定されました。(引用:松本市ホームページ※文字強調と着色は筆者。以下同)

信濃の国第一の名水!? 平成の名水百選!? なるほど。ずっと昔から水が豊かな街なのか!・・・そして、偶然にも観光情報センターでこんなパンフレットを見つけた。

その名も『まつもと水巡り』。パンフレットを開いてみると・・・

・・・井戸や湧き水がこんなにあるの!?

『まつもと水巡り』(発行:松本市、松本観光コンベンション協会、新まつもと物語プロジェクト)の地図には“オススメの井戸”(※地図中で文字強調された井戸のこと。以下同)だけで21箇所あり、さらに細かいものまで含めると無数の井戸や湧き水が掲載されていた。

・・・うーん。ちょっと歩いてまわってみようかな? 地図で見た感じだと半径2kmくらいの中心市街地に集中しているみたいだし。

考えようによってはRPG(※ロールプレイングゲーム)みたいな感じで“井戸をゲット”していくのも楽しいかもしれない。RPGには欠かせない要素であるお城もあるしね!

早速ざっくりとルール設定! オススメ井戸=21井戸(※勝手に単位をねつ造した。以下同)を徒歩で訪れて写真を撮影する。そして、余裕があるようなら、そのほかの井戸もゲットしていくという感じにしよう。

こうして、勇者(?)は『城下町・井戸クエスト』のはじまりの地である松本駅・お城口に立つのであった(※脳内ではゲーム開始のファンファーレが鳴り響く)。

はじまりの井戸「深志の湧水(1井戸目)」

はじまりの地は松本駅・お城口

さぁ、これから冒険がはじまる。どんな困難があっても達成しなければならない!

・・・と勇んでみたのだが、はじまりの地・松本駅のお城口でいきなり1井戸目を発見した。レベルアップ! てれれってってってー♪(※レベルアップ時の効果音)わーい。

なんと「深志の湧水」は、駅前広場にあるのだ!

記念すべき1井戸目である深志の湧水は・・・掃除中だった!

近くには「水質検査結果書」も張り出されている

場所はまさに松本駅前(画像:『まつもと水巡り』の地図に筆者が加筆。以下同)

深志の湧水が整備されたのは、2015(平成27)年ということなのでまだ新しい井戸だ。観光客たちの玄関口である駅前にも「まつもと城下町湧水群」の象徴である井戸を! という理由で設置されたのかもしれない。

さて、次の井戸を目指そう! ざっざっざっ♪(※歩く効果音)

松本駅前から公園通りを歩いて行く

PARCOの向かいにある花時計公園ではイベントが開催されていた

さらに進むと、本町通りとの交差点を越え高砂通りへと入る

高砂通りの入り口の看板には「水と人形のまち」と書かれていた。やっぱり水なのか!

松本駅からはこんな感じに歩いてきた

高砂通り沿いには榛(はん)の木川が流れる。水はとても清らかだ

確かに人形店も多い。そして、さらに進んでいくと・・・

あったー!2井戸目を発見。レベルアップ!

 

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