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千曲川を望む広大な菜の花畑
美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県飯山市の「菜の花まつり」をレポート。
飯山市の菜の花は『朧月夜』のモチーフ
なのはなばたけに、いりひうすれ〜♪
の歌詞でおなじみの唱歌『朧月夜』を作詞したのは、長野県中野市(旧豊田村)出身の国文学者にして作詞家である高野辰之(たかの・たつゆき)だ。
高野辰之といえば『故郷』『春の小川』『紅葉』などの作詞でも知られるが、実はこれまでも『山側』で何度も記事にしてきた(振り返ってみて、その数にちょっとビックリ!)
なぜか、おもしろいネタを探していると現れる存在なのだ・・・これまでに、長野駅の駅そば店や、東京都渋谷区の暗渠、碓氷峠の廃線跡で高野辰之の唱歌と巡りあってきた。
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↑唱歌『故郷』についての記事
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↑唱歌『春の小川』についての記事
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↑唱歌『紅葉』についての記事
(※さらに余談だが、筆者の出身高校の校歌の作詞者でもあるという事実が今回はじめて判明・・・まじか。たいへん失礼致しました。先生!)
閑話休題。
高野辰之は、長野県尋常師範学校(現在の信州大学教育学部)の出身で、長野県飯山市で教師を務めていた時期があった。当時の飯山市周辺は菜種栽培が盛んであり、春になるとあたり一面に菜の花畑が広がっていたそうだ。そんな風景が『朧月夜』のモチーフになったといわれている。
現在の飯山市では、毎年5月の連休に「菜の花まつり」が開催されている。会場となるのは、千曲川を見渡すことができる「菜の花公園」で、見渡す限りの広大な土地に菜の花がこれでもか! と咲き誇る。
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菜の花まつりのポスター「飯山市民が世界に贈る花の祭典」とある
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見渡す限りの菜の花
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黄色と緑色の世界
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千曲川の流れと菜の花のカーペット
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黄色と青色は反対色。ゆえにその色を引き立て合う
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菜の花の迷宮に迷い込むたくさんの見物客たち
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こいのぼりがおもしろそうに泳いでいた
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斑尾方面を望む
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千曲川に架かる赤い鉄橋(大関橋)がいいアクセント
春がゆっくりとやってくる北信州・飯山では、ほかの春の花たちとのコラボレーションも楽しめた。
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黄色・ピンク色・白色・緑色が混じり合う
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いまだ咲き誇る桜も!
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葉桜と菜の花のマリアージュ
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“流れ淀まずゆく水”のひとつ千曲川
長野県南佐久郡川上村にある甲武信ヶ岳を源流にもつ千曲川は、佐久市、小諸市、上田市、長野市などをたどって飯山市まで流れてくる。そして、まもなく県境を越えその名を信濃川と変えるのだ。
終わりに
高野辰之の歌詞のモチーフは、彼が生活した場所の身近な風景であることが多い。自分の近くにある自然を愛でつつ暮らしていけるといいなと思う。
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ベニシジミが菜の花の蜜を吸っていた
アクセス
- 菜の花公園
住所:長野県飯山市瑞穂
最寄駅:JR飯山駅から長電バス「飯山・野沢線」で約25分、バス停「湯の入荘入口」を下車、徒歩約5分
アクセス:上信越自動車道 豊田飯山ICから車で約20分
駐車場:あり
問い合わせ:飯山市役所農林課
電話番号:0269-62-3111