「中条アートロケーション《場》(以下、場)」は、長野県長野市の中条地区(旧中条村)に立地する、古民家を改装したアーティストたちの工房だ。
クラウドファンディング(※インターネットを利用して、不特定多数の人々から資金を集め商品開発や事業などを達成する仕組み)を実施して資金を調達。2018(平成30)年5月に“場”はオープンした。
限界集落にアーティストが集まる!?長野市・旧中条村「中条アートロケーション《場》」 アーティストの秘密基地!?長野市・旧中条村の「中条アートロケーション《場》」発進!オープン後も、金属造形作家の角居康宏(すみい・やすひろ)さんが中心となって、老朽化した建物の改修、工房に必要な設備を追加するなどして改良が続けられてきた。
2Fの一角は、画家・絵師であるOZ(本名:山口佳祐<やまぐち・けいすけ>)さんが大きな作品の製作や、作品をストックしておくスペースとして利用している。
そして、場のオープンからちょうど1年経った2019(令和元)年5月、念願だったというカフェスペース「美場(びば)」がオープンした。
石澤実菜美(いしざわ・みなみ)さんは、これまで“場”にマネージャーという役割で関わってきた方だ。今回、美場の開店に伴いオーナーとしてカフェを運営していくことになった。
提供するコーヒーのブレンドやフードメニューも試行錯誤しつつオープンにこぎ着けたとのことで、今後もさらにブラッシュアップを続けたいと語っていた。
美場で提供されるメニューは随時更新されるとのことで、今後はランチメニューなども提供していく予定ということだ。
スミちゃんカレーは、角居さんが昔から仲間が集まるとふるまってきたというカレーのレシピを元に考案されたメニューだ。
スパイスから作る本格的なもので、角居さんは、このカレーを食べながら仲間たちと美術談義やさまざまな四方山話を繰り広げてきたという。つまり、思い入れたっぷりの“角居家の味”をいただけるというわけだ。
他にも・・・
このホットサンドの断面の模様の謎を解く鍵は、店内に飾られたお面にあるそうだ。
美場のメニューを堪能させていただいたところで、オープンから1年経過した“場”、併設カフェである美場の開店、そして今後の展開などについて角居さんにお話をお聞きすることにした。