長野県高山村・松川渓谷の「雷滝」は稲妻のような大迫力!?滝を裏側から眺めることができる“裏見の滝”

マイナスイオンが出まくる「雷滝」

美しい風景や景観、魅力的なシーンをピックアップして、写真を中心にお伝えする企画『フォトレポ』。今回は、長野県上高井郡高山村の「雷滝」をレポート。

夏の信州は“さわやか”ではなくなった!?

「夏真っ盛り」という言葉から連想する時期はいつだろう? やはり、晴れ渡った空が続く梅雨明けの頃からお盆にかけてだろうか?

しかし、近年ではこれらの時期は酷暑であることも多く、たとえ高原に出かけたとしても「さわやか」という感覚からはほど遠いことも・・・そう! どこに行っても夜になっても暑いのだ。

夏の信州は“さわやか信州”ではなくなってしまったのかも・・・

そして、“夏真っ盛り”が過ぎ、夏休みが終わり観光地から多くの人々が去る頃になると、高原も少しずつに涼しくなっていくわけだ・・・地球の環境変化が進む中、我々はもしかしたら夏休みの取得時期を再考すべきなのかもしれない。

でも、考えようによっては秋の紅葉シーズンを迎える前、夏の終わりから秋のはじめにかけてなら、さわやかな高原を堪能できるともいえるわけだ。

というわけで、夏の終わりにさわやかになりたくて、長野県上高井郡高山村の松川渓谷に向かった。お目当ては「雷滝」だ。

到着!看板には「名勝 雷滝」とある

高山村の中心部から山田温泉を抜け松川渓谷へと続く長野県道66号線。「湯つづき紅葉街道」という名前が付けられた県道沿いに雷滝はある。

“湯つづき”の名の通り、この道沿いには直線距離にして7kmくらいの範囲に、子安温泉、蕨温泉、山田温泉、松川渓谷温泉、五色温泉、七味温泉、奥山田温泉と個性的な温泉地がずらりと並ぶ。日帰り入浴可能な施設も多いので、滝とともにぜひ温泉も堪能したい。

道路と並行して流れる松川

雷滝の解説が書かれていた。なになに・・・

高山村指定名勝 雷滝

松川本流が雷鳴のように轟音を立てて落下しているので「雷滝」といい、滝の裏側を通り見れることから「裏見の滝」ともいう。

この奥142mにあり、落差約30m、川幅29m、左の岸壁の高さは約40mある。(※以下略)

おお! 滝を裏側から見ることができるの? これは楽しみだ。

さっそく雷滝へと進む。滝までは遊歩道がしっかりと整備されている

渓谷へと下っていくと・・・

滝が見えた。かなりでかい!

雨が降り続いていたこともあり、水量もかなり多いみたいだ

落差30mをものすごい勢いで水が落ちていく

滝壺からは轟音が響いてくる。そうか!これが“雷”というわけか。

裏側から滝を見ることができる迫力満点のシチュエーション

「裏見の滝」という別名が付くのも納得だ

まるで天然のミストサウナだ。とてもさわやかだけど・・・結構濡れる

霧のかかった植物の緑が柔らかく浮かび上がる

容赦なく水が落ち続ける瀑布

カメラのシャッター速度を長めにして撮影した

写真の構図を縦位置にすると、ようやく滝の全体像を撮影できた

目の前に落ちる大量の水は、轟音と共にしぶきと霧を作り出す。とてつもなくワイルドだ光景だ

終わりに

時折小雨が降る曇り空の中での訪問だったが、しっとりとした滝の姿は美しく文句なしにさわやかな気分を味わった。

松川渓谷は紅葉でも有名だ。10月下旬頃から、色とりどりに染まった木々が茂る渓谷の中で見る雷滝もまた格別だろう。

雷滝の入り口には、その名も「ごろごろ亭」というお店があった。やってなかったけど・・・

アクセス

  • 松川渓谷 雷滝
    住所:長野県上高井郡高山村大字奥山田
    最寄駅:長野電鉄・長野線 須坂駅からタクシーで約35分
    アクセス:上信越自動車道 須坂長野東ICから車で約40分
    駐車場:あり(普通車10台)
    問い合わせ:高山村役場産業振興課
    電話番号:026-245-1100