ラーメン55の「地獄ラーメン」
来店時、店主が新しい新聞の切り抜きを貼り付けているところだった。
御嶽海の四股名は、木曽のシンボルともいえる山、御嶽山がその名の由来ということだし、中学時代は木曽町立福島中学校に通っていたということなので、地元の方々の思い入れもひとしおなのだろう。
撮影の許可を頂いてから、店主といろいろ話したが「どうせ木曽の宿場を見るなら、奈良井(ならい)宿とか妻籠(つまご)宿の方がいいのに」と、身も蓋もないことを言う。
「でも、福島宿には関所跡があるじゃないですか」と筆者。
しかし「うーん。面白くないよ」と一言。思わず笑ってしまった。でも、住んでる人と外から来た人では感覚が違うのは確かかも。
ラーメンがメインの“町の食堂”といったおもむきだ。
で、問題の激辛ラーメンはその名を「地獄ラーメン(700円)」という! お店の名物的な存在みたいだ。
地獄ラーメン
味噌味の辛口ラーメンです
あくまでも自己責任においてご注文ください1倍 まあまあ
2倍 ちぃーと辛い
3倍 汗がツルゥーと
4倍 お口も体もホッテリと
5倍 ゴジラになって口から火が噴けるかも
とのことで、言葉遣いがちょっと面白い。(ちなみに、細かいことだがゴジラが口から放出するのは放射熱線だ)
ちょっと悩んだが・・・ここは5倍で!
店主が作っているのを見守っていたが、ちゃんと味見をしてたので・・・「辛すぎて食べられない!」ということにはならないと思うが・・・
メンマと野菜がたっぷりと盛られており、ヘルシーかつ独特のルックス。スープは赤く・・・見るからに辛そうだ。スパイシーな香りが湯気と共に鼻をくすぐる。
では、いただきます!
まずはスープをひとくち。口に入れた瞬間から刺激的な辛さを感じるのでは無く、あくまでもまろやかでうまみのあるスープだ。うん。うまい・・・ん!? と、あとから“追っかけ”で辛さがやってくる感じ。
辛さは豆板醤を強く感じるが、味噌と調和しており、野菜やメンマそしてつるつるとした麺ともよく絡む。これは“旨辛味”だ。
このラーメンのルックスを独特なものにしているのは大量のメンマだが、メンマ好きとしては嬉しい限りだ。
食べ続けていると、だんだんと辛さが体の中に蓄積(?)されていくのか、体中が熱くなり汗が流れ始める、そして麺を啜る時に、ちょっとむせたりもする・・・やっぱり辛さ5倍は伊達じゃない。
でも、暑い日に“辛い物”を! という目論見はバッチリはまって、食べ終わった後はとてもすがすがしく気分爽快だ。ごちそうさま!