店員さんに注文を告げると「お冷と“ガリもやし”とキャベツは、あちらからご自由にどうぞ」とカウンターを案内される。
“ガリもやし”って何? おお。これか。
注文してしまってからもメニューを熟読していると、前述した“からあげグランプリ”について書かれたページを見つけた。
以下一部抜粋
揚げたてのからあげは「シューッ」と音がします。音がするためのからあげを提供するために少々お時間がかかりますのでご了承ください。独自の配合の衣は白くサクサクで、お肉は柔らかくてジューシー。冷めてもおいしくお召し上がり頂けますのでお持ち帰りもおすすめです。
・・・うむ。待ちますとも。「シューッ」と音がするからあげのためならば!
「お持ち帰りもおすすめ」とあるが、実際、レジにはかなりのお客さんがテイクアウトするために並んでいた。
中学生くらいの男の子と、そのお父さんらしき2人連れが
父:「お前、からあげ何個食う?」
息子:「わかんね。でも、20個じゃ足りないかも・・・」
父:「・・・お前、最近食うからなぁ」
などと会話しており微笑ましい(男子中高生にとってからあげは、固形物ではなくむしろ“飲み物”に近いと思う)
たぶん、ご飯も5杯くらい食べるんだろうな・・・
そうこうしているうちに「お待たせしました」と店員さんが、注文した料理を運んできてくれた。
「からあげ定食」をいただく
そして・・・耳を澄ましてみると。確かに「シューッ」と音がする。おお! まごうことなき揚げたてである。
では。いただきます! まずはスープをひとくちいただき・・・
うん! うまい。ってか、熱ちぃ!
からあげの衣はカリカリで、噛んだ瞬間に肉汁が溢れ出てくる。衣が肉の旨味を密封するように機能しているのだ。肉は柔らかく、しかしベタベタした感じはまったくなくさっぱりと頂ける。
味付けは、薄味だが醤油ベースのタレの味がしっかりと効いているので、「うおー! 早くご飯が欲しいぞ!」となることうけあいだ。
急ぎ、からあげに追っかけでご飯をかき込む。
・・・むふー! これですよ。からあげとあったかいご飯のマリアージュ。
ご飯は、柔らかすぎず適度の硬さで炊かれているので、からあげとの相性はバッチリ(柔らかすぎるご飯はからあげと合わないと個人的に思う)
こいつはご飯が進むぜ。で、からあげをパクリ・・・しばらく行ったりきたりの反復運動を繰り返すのみ。
からあげは、5個あるので途中で味を変えてみるのもいいかもしれない。
お店でも“味をカスタマイズ”して食べてもらうことを前提としているようで、ソース、マヨネーズ、醤油、ブラックペッパー、マスタード、七味、塩が用意されていた。
うん。間違いない!
基本的にはからあげとご飯が中心にあり、時々スープ、キャベツ、ガリもやし、そして優しい味の卵焼きを絡めることによって、最後まで飽きずに食べ進めることができるようになっているように感じた。
ごちそうさまでした!
会計を済ませながらふっと気づく。
さっきまで自分をつつみこんでいた苛立ち(と空腹)が霧散していることに。
考えてみれば、いつだってそうだった。ヘトヘトになって、ゴタゴタがあって、うまくいかなかった午前中を、何度も何度も救ってくれた昼メシの「からあげ定食」
いつだって元気をくれる存在だ(ご飯が柔らかすぎる場合を除く)
店舗情報
- 店名:信州からあげセンター 松本平田店
- 住所:長野県松本市平田東2-10-11
- 電話番号:0263-88-0077
- 営業時間:11:00〜23:00
- 定休日:不定休
- アクセス:長野自動車道 松本ICから20分
- 最寄駅:JR篠ノ井線平田駅から徒歩6分
- 駐車場:75台