“からあげグランプリ”金賞受賞!長野県松本市「からあげセンター」の「からあげ定食」

カリッカリでしゅわしゅわな“からあげ”

長野市方面から塩尻市方面へ向かって国道19号線を走っていた。

この道は、愛知県名古屋市から長野県長野市を結ぶ国道で、長野県を南北に貫く“背骨”のような幹線道路だ。

しかし、松本市内では頻繁に渋滞が発生する。理由はいろいろあると思うが、市街地を通るルートであること、にもかかわらず片側1車線の区間が多いこと、また、通り沿いに多くの商業施設が立地していることなどにも起因すると思う。県内有数の渋滞ポイントといってもいいだろう。

そして、筆者はその遅々として進まない渋滞の中にいた。時刻は13:40だ。そして、昼メシを食べ損ねている。当然のことながら腹は減っていた。

「・・・塩尻には午後イチで着くと思ったが」

予定通りなら、今頃は塩尻市郊外にある食堂で昼食を取り、目的地に向かっていたはずだ。筆者は、基本的には何事もすべからく予定通りに進むべきだと考えている。しかし、目的地の到着時間には間に合うものの、お目当ての店では食べられないという事態に陥った。なぜなら、その店は14:00に閉まってしまうのだ・・・

渋滞中の車内からあたりをぼんやりと眺める。道沿いには飲食店も多い。今日行きたかった店は諦めるしかないが、何か食べなければ。・・・しかし、代替案は思いつかない。道すがら看板を眺めつつ「牛丼? ハンバーガー? ファミレス? うどん?・・・」違うんだ。今求めているものは。

思い通りに行動できなかったことに対する少々の苛立ちと、ますます深まる空腹感を抱えつつ車はノロノロと進んで行く。

金賞受賞?信州?からあげ?

と、国道沿いの看板が目に入る。

三角形の看板が特徴的(アル○ンの居抜き?)「・・・金賞受賞? 信州? からあげ?」

どうやら、からあげの店らしい。・・・

・・・カラッと揚がったアツアツのからあげをおかずに、ご飯をがっつりと喰らう。醤油や七味をふりかけるのも味に変化が出て面白い。そして、油っぽくなった口の中を付け合わせのキャベツで清め、おもむろに次のからあげへと向かう・・・

「からあげ定食」とは、定食の基本であり、すなわち外食の基準点だと考えてもいいのではないだろうか? 筆者自身、これまで一体どれだけの「からあげ定食」を食べてきただろう? このメニューが“ホーム”なのか“アウェイ”なのかで判断するのなら、完全に“ホーム=味方”のメニューだ。

うん。いいかもしれない・・・

ということで、その店の駐車場に車を停めた。

「信州からあげセンター松本平田店」

駐車場は70台駐車可能。いかにも“ロードサイド”の店舗といった趣だ

看板に「日本唐揚げ協会主催“からあげグランプリ”4年連続金賞受賞」とあるが・・・

あとで調べてみたのだが“からあげグランプリ”とは、一般社団法人日本唐揚協会(実にさまざまな団体があるものだ)が、年1回主催する2011(平成23)年から始まった全国規模の“からあげのコンテスト”だ。これまでに、8回開催されているという(2018<平成30>年2月現在)。

ちなみに“信州からあげセンター”の受賞歴は以下の通り。

  • 第5回(2014年)中日本しょうゆダレ部門 金賞
  • 第6回(2015年)中日本バラエティ部門 金賞
  • 第7回(2016年)素材バラエティ部門 金賞
  • 第8回(2017年)素材バラエティ部門 金賞

看板に偽り無し。

これもあとで調べたことだが“信州からあげセンター”は、長野県内を中心に複数店舗を展開するチェーン店だ。

木目調のエントランス

入り口。時間帯のせいなのか結構空いているようだ

店内はきれいで、ファミレスのような雰囲気

ドリンクバー。お酒の種類が豊富だが・・・

店員さんにカウンター席に案内されメニューを渡される。

「“からあげ定食”を食べたい・・・」と思い来店したわけだが、予想を超えてメニューは豊富だった。

「からあげ定食」はもとより「(野菜たっぷり)ターザン定食(?)」や、サラダ、ラーメン

松本・塩尻の郷土料理である“山賊焼”に、カレー類

手羽先やおつまみ類も豊富。さらには・・・

水炊きや鳥しゃぶなどの鍋料理も

ふーむ。“からあげ専門店”というよりは“お酒も飲める(ファミレスっぽい)鳥料理店”という感じなのか? さて、何にしよう・・・といってもここは2択だ。

からあげにするか、山賊焼にするか・・・うーむ・・・

・・・違う! 違うだろう?

“定食の基本”を食べるためにこの店にきたのではなかったのか?

まぁいい。人間誰しも間違えることがある。失敗したらやり直せばいいのだ。ということで「からあげ定食(780円)」を注文する。

 

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