ピンピン生きてコロリと死にたい!?長野県佐久市の「ぴんころ地蔵」

ぴんころ地蔵ってなに?

ぴんころ地蔵が鎮座するのは、成田山薬師寺の山門の前だ

なんとこの山門は、日本に2カ所しかない五稜郭「龍岡城」の通用門を移設したもの!

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ぴんころ地蔵は、2003(平成15)年に地元の商店街によって建立された、比較的新しいお地蔵様だ。デザインしたのはふっくらとした石仏作品で知られる馬越正八(うまこし・しょうはち)さんで、素材には欧州産の御影石を使用しているとのこと。

なんともチャーミングないでたち

肝心の名前の由来だが、「健康のまま天寿をまっとうする=健康で長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に大往生する(ころ)」という願いを込めて「ぴんころ地蔵」と命名したそうだ。

看板には、名前の由来やお参りの作法も書かれていた

その作法とは“手を合わせ頭を下げ、顔を見合わせお地蔵様の頭を撫る”

筆者も作法にならいお参りした。「・・・なにとぞよろしくお願いします」

これでピンコロ間違いなしだ! やったー

終わりに

偶然にもこの地のご神木に導かれ、ぴんころ地蔵にお参りすることができた。

佐久市野沢は、前述したとおり“街道の交差点”であり古くから交通の要衝だった。江戸時代には豊かな米作地帯として知られた佐久の米が、2つの街道を通って上州(現在の群馬県)や、武州(東京都、埼玉県、神奈川県の一部)、甲州(山梨県)などへ供給された。

商業が盛んな町でもあり、成田山薬師寺では、第2次世界大戦の終戦直前まで“門前市”が立っていたという。

門前市は長く途絶えていたそうだが、現在ではぴんころ地蔵の縁日に開催される「山門市」として復活。毎月第2土曜日には参道に30店以上のお店が立ち並ぶそうだ。

ぴんころ地蔵を中心にして、町の賑わいがよみがえったというわけだ

施設情報

  • ぴんころ地蔵
    住所:長野県佐久市原467
    問い合わせ:のざわ商店街振興組合(ぴんころ会)
    電話:0267-62-0753
    アクセス:中部横断自動車道・佐久南ICから約10分
    最寄駅:JR小海線 中込駅から徒歩で約20分(タクシーで約5分)

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