どのような活動をしていくのか?
——あ! 言うのを忘れてましたが・・・クラウドファンディング! 目標達成おめでとうございます!
角居さん&OZさん:ありがとうございます!(笑)おかげさまで!
——クラウドファンディングのWebサイトを拝見すると、「中条アートロケーション《場》」には、他にもメンバーがたくさんいますけど、2人が「一緒にやらない?」と誘ったのですか?
角居さん:そうですね。一番最初は建築家の広瀬 毅(ひろせ・たけし)さんに、この話をしたら「俺もやる」って向こうから飛びついてきて(笑)。あとのメンバーの方には「こんなことするんだけど。どう?」って誘った感じです。
——得た資金はここを作るために使われるってことですよね?
角居さん:そうです。クラウドファンディングが終わったらすぐに、ここをオープンしますが、物件を買ったり改装するためのお金は、ぼくが借りてそれでなんとか賄ってきました。でも、それはそれとして、クラウドファンディングで得たお金は、キッチンを整備してカフェを作るとか、これからの展開の中で使っていこうと思っています。
——オープン後も、改装は続くということですね。オープンしてからは一般の方が立ち寄って見学してもいいんですか?
OZさん:もちろんです。あらかじめスケジュール表みたいなものを張り出したりとか、ネットでも情報を発信するつもりです。ただ、誰かがずっと常駐するというわけではないので、そこはうまく管理できればと思っています。
角居さん:ぼくの場合は器を作る仕事と彫刻の仕事をやっているので、器の仕事は田町の工房で、中条では彫刻の仕事をするようにしようかなと思っています。
——カフェはどんな感じになるのでしょうか?
OZさん:床張りしてあるスペースを、普段はカフェとして使うつもりです。あと、定期的に催し物を企画して、演劇とか寄席みたいなものもここから発信できたらいいなと思っています。
——イベントスペースにもなるんですね?
OZさん:コミュニティスペースとしても活用したいんです。もしかしたら講演会とか、ワークショップなんかもできるんじゃないかな? と考えています。
——作品の制作過程を見学できるそうですが?
OZさん:ライブペインティングを月1〜2回できればいいなとは話しているんですけど・・・
——ライブペインティングというと、大きなキャンパスにその場で絵を描いていくような?
OZさん:そうですね。いろいろなスタイルがあって、ぼくの場合は即興でその時に感じたものを集中して描く感じです。だから当日、その場にならないとどんな色を使って、どのように描くのかまったく見当はつかないのですが・・・
——そこには、ライブパフォーマンス的な要素も入ったりする?
OZさん:いや。というよりも極端な話、音もなく、ひたすらぼくが描いているところを3時間見ろ! みたいな感じです(笑)
一同:(笑)
OZさん:ライブペインティングというものを、見たことがない方もたくさんいるでしょうし、知っている方はもちろんですが、そういう人たちをここに呼びながら、定期的に開催していきたいと考えています。
角居さん:ぼくの場合は、作るところを公開しますといっても、基本的には金属を削っているだけなんですよね(笑)。だから、その瞬間を見ても「ああそんなもんか」ということになるかもしれない。でも、1時間おいて見に来たら形が変わっている。そういうのも面白いじゃないですか? ただ「やってるね」で終わるんじゃなくて、「あ! こんなものを作ってたんだ」ということがわかるし、時間の経過も楽しめる。
あとここは、ぼくらだけの工房ではなく、さまざまなアーティストが滞在して制作することができる場所でもあります。
——つまり「自分もここで作ってみたい」というアーティストが、泊まって制作することができるということ?
角居さん:そうです。アーティストってお金がない方も多いので(笑)なるべく使いやすいように料金は低く抑えたいですね。
——アーティストのゲストハウスみたいなイメージ?
角居さん:そうです。そんなイメージです。