碓氷峠「アプトの道」を攻略!長野県歌『信濃の国』の歌詞に出てくる路線を歩く【後編】

鉄道のテーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」へ

腹も満たされたので、「碓氷峠鉄道文化むら」へ

アプトの道の起点でもある「碓氷峠鉄道文化むら」は、廃線となった横川駅〜軽井沢駅間の歴史を伝え、子供から鉄道ファンまでが楽しめることをコンセプトとした、鉄道のテーマパークだ。

入園料は中学生以上500円、小学生300円、小学生未満は大人1名につき2名まで無料。園内には廃線時まで使われていた車庫や、旧国鉄時代の車両、さまざまな資料やジオラマの展示施設、子ども達が楽しむことができる鉄道にちなんだ遊具などがある。

めがね橋をモチーフとした橋梁を園内を周遊するミニ鉄道「アプトくん」(有料)が走る

かつて碓氷峠を越えた、特急「あさま」が展示されており

車両内に入ることも可能だ

廃線時まで使用されていた車庫は「鉄道展示館」として公開されている

鉄道展示館には、碓氷峠専用の補助機関車として活躍したEF63があり

運転台に立つこともできる

碓氷峠鉄道文化むらは、日本で唯一本物の電気機関車の運転体験が可能な施設とのことで、なんと“峠のシェルパ”と呼ばれたEF63の運転を体験することができる。

これは、事前に講習を受講したうえで、終了試験に合格する必要があるという本格的なもの。運転した回数に応じて、車両を推進させるだけでなく、連結などの体験が段階的に可能になるということだ。

この日も園内をEF63が実際に走っていた

鉄道展示館の側面には、1986(昭和61)年の時刻表が掲示されていた

国産初のアプト式電気機関車ED42は、碓氷峠のアプト式が廃止になるまで走った

貴重な車両が野外展示スペースに30両ほど展示されているそうだ

「お座敷列車」の内部。今もどこかで走っているのかなぁ?

蒸気機関車の代名詞的存在D51(デゴイチ)も

実は横川駅からは、蒸気機関車に乗ることもできる。それが、運転日限定で高崎駅〜横川駅間を走る「SLレトロ碓氷」だ。しかし、横川駅には蒸気機関車の方向を変える転車台(ターンテーブル)がないため、片道は電気機関車による「ELレトロ碓氷」として運行されている。

さて「鉄道資料館」ものぞいてみよう

階段を使った碓氷峠のアプト線の解説がわかりやすい

碓氷峠を再現したジオラマも展示

1981(昭和56)年発行の国鉄路線図が貼ってあった・・・今では廃線となった路線が全国各地にあることを思い出させる

碓氷峠の鉄道略年表。「いろいろなことがあったんだなぁ」と最後にしみじみ

終わりに

長野県の県歌『信濃の国』の歌詞『穿つ隧道二十六 夢にもこゆる汽車の道』の元になった、旧信越本線・横川駅〜軽井沢駅間。

取材してわかったのは、古来より人々の前に立ちふさがってきた「碓氷峠をどのように乗り越えるのか?」という問題を、あらゆる時代の人々が考え続け、その時の最善の策を尽くしてきたという事実だ。

「人間って結構すごいな」と、素直に思うことができる数多くの痕跡が、碓氷峠には間違いなく残っていた。

横川駅には「ELレトロ碓氷」が停車していた・・・が、SLは見ることができなかった

関連情報

アプトの道ハイキングコース

  • 問い合わせ:安中市産業政策部観光課
  • TEL:027-382-1111

碓氷峠鉄道文化むら

  • 営業時間:9:00〜17:00(3月1日〜10月31日)9:00〜16:30(11月1日〜2月末日)
  • 入園料:中学生以上500円、小学生300円、小学生未満(保護者同伴)無料
  • 休園日:火曜日(8月を除く、火曜日が祝日の場合翌日休園)、12月29日〜1月4日
  • 住所:群馬県安中市松井田町横川407-16
  • TEL:027-380-4163

○トロッコ列車「シェルパくん」

  • 運行期間:3月〜11月の土日祝日(8月は毎日運行)
    ※予告なく変更(増便・減便も含む)になる場合あり、要問い合わせ
  • 料金:碓氷峠鉄道文化むら入園料+トロッコ列車乗車券
  • 往復:中学生以上1,300円、小学生700円、小学生未満大人1名に付き1名まで無料(※団体料金あり)
  • 片道:中学生以上900円、小学生500円、小学生未満大人1名に付き1名まで無料(※団体料金あり)

JR東日本「SL・ELレトロ碓氷」

  • 運行区間:高崎駅〜横川駅
    ※期間限定運行
  • 問い合わせ:JR東日本 高崎支社

JRバス関東「めがねバス」

  • 運行区間:横川駅〜めがね橋〜軽井沢駅
    ※期間限定運行
  • 問い合わせ:JRバス関東 小諸支店
  • TEL:0267-22-0588