阿南町から天龍村へ
長野県下伊那郡阿南町は、「あなんまち」ではなく「あなんちょう」と読む。長野県内にある“町”の中では、唯一「○○まち」ではなく「○○ちょう」と読むそうだ。天竜川の西側にあり、下伊那郡の南部に位置する人口約4,700人の町だ。
長野県下伊那郡天龍村は、県の南端に位置し愛知県と静岡県に隣接する。総面積の93%が林野で、村のほぼ中央を流れる天竜川と、ここに注ぐ各支流沿いの両岸、山腹の一部に耕作地がある人口約1,300人の山村だ。
いよいよ、長野県の最南端まで来たということで、案内標識が県外の地名になる。佐久間は静岡県浜松市天竜区佐久間町。富山は愛知県北設楽郡豊根村富山のことだ。
案内標識には記載されていないが、ここを左折すると飯田線の秘境駅、為栗駅への入り口だ。
吊り橋を渡らないとたどり着けない“秘境駅”!JR飯田線の為栗駅をレポート天龍村の村鳥でもある、ブッポウソウ(仏法僧)は長野県の天然記念物に指定されている。夏鳥として毎年5月初旬に、天竜村に渡来するとのことで。この日は、観察に訪れた観光客たちが大型のカメラを構えていた。
案内標識の支柱には「この先国道418号線大型車両(ホイールベース5m以上)通り抜けできません」との表記が。いわゆる“酷道”(国道ではあるが,そう呼ぶにはふさわしくない状況にある道)だ。